平成21年3月期 決算短信 マーベラスエンターテイメント(7844)
・平成21年3月期 決算短信(マーベラスエンターテイメント:PDF)
・決算発表(マーベラス社長ブログ)
見えるXBRLより
平成20年3月期(前期)→平成21年3月期→平成22年3月期(予想)
売上高:123億8700万円→101億3900万円(▲18.1%)→103億円
営業利益:3億5200万円→▲12億3800万円→3億円
経常利益:3億2600万円→▲13億0800万円→2億4000万円
当期純利益:7億9100万円→▲12億2100万円→1億円
平成21年3月期の予想と実績を見る限り予想は希望値で全く当てになりませんなw
・音楽映像事業:売上高:43億2300万円(前期比2.9%増)、営業利益:4億6900万円(前期比32.6%増)
・デジタルコンテンツ事業(ゲーム):売上高:46億7300万円(前期比32.3%減)、営業利益:▲10億5900万円(前期は4億5700万円の黒字)
・舞台公演事業:売上高:11億5900万円(前期比40.6%増)、営業利益:6000万円(前期比63.4%減)
音楽映像は2年連続好調。
音楽はプリキュアシリーズのCD売上・音楽配信売上が好調に推移。
映像はミュージカル「テニスの王子様」のDVDが好調、映画プリキュアの受注が好調、
子会社アートランドの家庭教師ヒットマンREBORN!のロイヤリティ収入が増加。
海外への番組販売収入は減少。映像配信収入が順調に拡大。
ゲームが年末の受注減&発売延期&資産の評価減等で大幅な赤字へ。
国内24タイトル、米国3タイトル、欧州16タイトル発売。
国内においてWii向け1タイトルが開発遅延により平成22年3月期へ発売延期。(やっぱ王様物語だと思う)
市場環境の悪化に伴い年末商戦以降の受注数が大幅に減少。
主力シリーズ作品の追加受注も見込みを大幅に下回る。(牧場乱発しすぎですがな・・・)
国内2タイトル、欧州3タイトル、北米1タイトルを戦略的に平成22年3月期へ延期。
舞台公演事業は地方が苦戦+海外進出&ダブルキャスト公演で利益が減少。
7月から11月にかけて初の海外公演を含む全10都市で公演したテニミュがシリーズ史上最高の観客動員を記録。
DEAR BOYSやマグダラなマリアなどシリーズ化が期待出来る舞台作品ができた。
予想していた「継続企業の前提に関する事項の注記」は付かず。
「継続企業の前提に関する事項の注記」は企業が存続できないかもしれないという宣言を会社側が行うこと。
大幅な赤字を計上したり、債務超過になったり、営業キャッシュフローのマイナスが続いたりいろいろなパターンがあるのですが
今年の各社の決算を眺めているとこの判断がかなり甘くなっていて今まで注記が付いていてなおかつ来期も赤字予想なのに
注記が外れたりよほどじゃないとつかなくなった印象です。
→■継続企業の前提に関する注記の改正 (2009年3月期より)(■CFOのための最新情報■)
と思ったら大手企業(T芝さんとか)にこの注記をつけまいと金融庁がルールを変更してましたね。そういえば。
マーベラスの場合、営業キャッシュフローのマイナスが続いているけれど社長の5億円投入でとりあえずは大丈夫ってことかな。
T芝さんあたりも5000億円増資とかありましたね。
数年前は映像が大赤字を出してヤバイ感じになり今年はゲームが大赤字を出してヤバイ感じにw
どちらかで支えることはできずどちらも黒字を出さないと黒字にはならないという感じで。
映像もゲームも膿出しがこれで完了したのかどうなのか。
マーベラスも他社みたいに決算説明会をやるのでまたその時に新しいエントリーでも。(5月末くらいかな?)
今年も株主総会行けたら今年はいつになったら営業キャッシュフローが黒字になるのかなかな?っていうのは聞きたいなぁ。
あと音楽・映像のパッケージの誤植が多かったり、発売日に発売中止が決定するタイトルがあるけど組織としてどーなの?っていうのも。
去年はPSPの海腹川背バグ問題を経営近況報告会(マーベラス:PDF:2008/06/20)で質問した私だったら大丈夫でしょう。(でもあの緊張感は異常)
同時に質問した牧場オンラインは1年たっても何も出てこないっすなぁ。
しかし投資としてはかなーり失敗してるよね(´・ω・`)勉強になりますわぁ。
→マーベラスエンターテイメント 平成21年3月期 決算説明会(Air-be blog)
上記の決算説明会。