マーベラスAQL(7844)第15回定時株主総会(2012年)
※本文の一部を引用される場合は、必ず、本ページのURLを明記、または本ページへのリンクをしていただくようお願いいたします。(この文は任天堂からコピペですが)
※はちま、刃の転載・引用を固く禁じます。(こんなことを今後書かないでいい未来を希望)
2012/06/30 Update
・2012 年6 月22 日開催 経営近況報告会 質疑応答概要(マーベラスAQL:PDF)
経営近況報告会の質疑応答がアップされました。こちらがOfficialな答えとなります。
私がまとめたやつは補足程度でご覧下さい。PDFのQ9~Q12が私の質問です。(私がまとめた方ではQ11~14です)
A12は
>それは過去のヒット作品の傾向から特定のジャンルに偏りすぎたことも一因であると考えております。
とまとめてきましたか。
・平成24年3月期 有価証券報告書(マーベラスAQL:PDF)
・2012年3月期(第15期)事業報告書 2011年4月1日~2012年3月31日(マーベラスAQL:PDF)
合わせてこちらも。株主総会でようやく2012年3月期が終了です。
2012/06/23 Post
毎年恒例になりつつあるマーベラスAQLの株主総会に行ってきました。
・第15回 定時株主総会招集ご通知 (マーベラスAQL:PDF)
・2012年6月22日開催 経営近況報告会資料 (マーベラスAQL:PDF)
また質問にアップが6月中に行われるそうなので、またその時にアップデートをかけます。
マーベラスの決算短信等の情報はこちらに。(当blogのものです)
・マーベラスAQL(7844)2012年3月期 決算説明会 (Air-be blog)
・マーベラスAQL(7844)平成24年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) (Air-be blog)
場所は去年と同じく
第一ホテル東京シーフォート3階「ハーバーサーカス」(東京都品川区) 開始時間は15:00から。
株主数は8,836名(合併で株主数が増えています)会場には200名~くらいでしょうか。(去年よりは増えていた感じ)
お土産は本日発売のスマイルプリキュアの第1巻(DVD)
映像特典でピースとじゃんけんなどが収録(3回で勝つとピースのオリジナルボイスが聞けるらしい)
まず事業報告の映像から開始され、平成23年4月1日~平成24年3月31日までの事業報告が行われました。
事業報告後の質問です。回答は基本的に許田社長。
メモにとった内容なので違った部分があること
ニュアンスを違った感じでとらえている部分もあるかもしれませんがご了承ください。
全ては載せられないので話の前後が抜けている場合もあります。
Q1.マーベラスエンターテイメントの時は事業のバランスがバラバラだったが、
マーベラスAQLになり3事業(オンライン事業、コンシューマ事業、音楽映像事業)がバランスがよくなったが
これが合併の目的だったのか?
A1.合併9ヶ月で、合併費用等もありまだ大きく収益が改善したわけではないが、
総合エンターテイメント企業を目指しているので、3事業がバランスよく売上をあげていることは狙い通りだと思う。
Q2.マーベラスエンターテイメントの時は配当が出なかったが
マーベラスAQLになり配当を出すようになったのも合併の効果が大きいということか?
A2.3事業のノウハウが合致しうまく収益を伸ばすことができた。
株主様に向けて貢献できるのはあくまで配当であるので、その方針になっている。
Q3.1株利益の算出方法について 株式数が増えているのに1株利益がおかしくないか?
A3.期初と期末の平均株式数で計算している。
Q4.社長の保有株式数が0について
A4.持株数に関わらず精一杯経営に専念する。
株を持つことが規定されているわけではないので、客観的な立場で経営を精一杯行いたい。
Q5.財務諸表がきれいになり貸出金利について改善しているか?
A5.貸出金利について改善ができ、1%を切るレベルまでになっている。
Q6.社員の平均勤続年数について、4年は短いと思うがどうか?
A6.周りと比較するとたしかに短い。
ただマーベラスは創立して15年、AQインタラクティブは5年、多少のリストラ等もあったため短くなっている。
今後については長くなるように努力する。
Q7.現在東証2部だが、東証1部への昇格は考えているか?
A7.会社としては当然上を目指しているが、具体的にこの場ではお答えできる状況ではない。
質問はここまでで、第1号議案を採決する際に少し手違いがあったものの
第1号議案~第2号議案を賛成多数で可決。30分ちょっとで株主総会は終了。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
続いて15:55から経営近況報告会。
ここからは常勤取締役だけになり質問を受け付けます。
去年は執行役員の方も参加でしたが、人数が増えたため常任取締役だけになったと思われます。
太字は個人的に強調したい部分です。
・2012年6月22日開催 経営近況報告会資料 (マーベラスAQL:PDF)
上記の経営近況報告会の資料の説明中に気になったことをメモ。
P11:牧場物語 はじまりの大地(3DS)前作を大きく上回る期中19万本、現在23万本。(合併効果が出てきている)
P17:マルチコンテンツ×マルチユース×マルチデバイスをトリプルマルチ戦略と呼んでいる。
P20:今までと違う熱いプロモーション活動を行ってきている。→好結果につながっている。
ルーンファクトリー4についてはこないだ初回分の受注締切だったが、過去最高の受注をいただいた。
P22:スマイルプリキュアは過去シリーズ最高を狙えそう。
P25:XSEEDについてはパッケージの販売会社だったが、オンラインについてもやっていく。
有名なアミューズメント企業とのアライアンス(新サービス)はもうしばらくしたら発表する。
P26:売上高前期単純合算比28%増は少ないかもしれないが、今期はまずとにかくタイトルをたくさん生み出す。
+今期リリースする作品等がまとまった映像が流れました。(発表済みのもの)
コンボキマール(仮)、ノーモア★ヒーローズ for モバゲー(仮)、JJロケッツの
スマホのスーパークリエイターズシリーズの映像も流れました。
ノーモアについてはシノブが出てくるのを確認、
JJロケッツ(稲船さん)はロックマンに見える映像もあり一番面白そうだった。
SFC時代の良きゲームみたいな雰囲気。
ルーンファクトリー4や閃乱カグラ Burstや海王やソウル・サクリファイス(受託ということで)
などの映像も流れました。もちろんオンライン事業や音楽映像事業についても。
上記が終わった後の質問です。
Q1.Blu-ray市場が伸びているということですが、プリキュアを買う人は小さいお子さんのご家庭だと思うのですが
その場合安いDVDの方が好まれると思われると思うのですが、実際はどうなのか、展望はどうなのでしょうか。
A1.今まではDVDの方が圧倒的に売れてきたが、
昨年からヘビーユーザ向けというか大きなお友達向け(開場笑)と我々は呼んでいるのですが
ヘビーユーザー向けに対してBlu-ray BOXをリリースし始めました。こちらもヒットしている。
お子さん向けはリーズナブルなDVD、ヘビーユーザー向けはBlu-ray BOXと棲み分けが出来ているのではないか。
Q2.ミュージカルでペルソナ4や薄桜鬼や弱虫ペダルなどずいぶんマニアックだと思いますが
テニスの王子様みたいに大ヒットするものなのでしょうか?
A2.他のメーカーさんも含めてミュージカルが多く手掛けられている。
市場環境は我々が作ったと認識しているが、お客様のニーズも多様化している。
先駆者として我々も新しいコンテンツを作っていく。
結果は初演は各社厳しい結果になることも多いが、今までのノウハウなどで新作がほぼ黒字で回っている。
積極的に新しい作品も手掛けていきたい。
Q3.ミュージカルテニスの王子様について。
テニスの王子様の原作が終わって久しいが、ジャンプSQで連載されている部分の公演についてはどうか?
A3.原作が週刊ではないのでたまりが遅いのですぐミュージカルが追いついてしまう。
昔のものをチェック出来ていない人や、やりきれなかった事もも多いのでを2ndシーズンとして行っている。
その後新テニスも検討する。
Q4.ソーシャルゲームのギャンブル、オンラインギャンブルが米国で解禁されそうだがどうか?開拓していく気はあるか?
A4.特化してそこに注力するわけではない。ゲームとしての面白さを追求していく。
多少ギャンブルが入ったものについてはゲームの楽しさになるならば研究材料にする。
Q5.(Q4に続いて)楽しさに特化しているものが面倒くさいと感じる人もいるが
そういう認識が抜けているのではないか?短時間で結果を出したい人もいる。(ちょっと怒りながら)
A5.貴重なご意見として受け止める。だが我々は楽しさを追求していきたい。
Q6.(Q4・5を聞いた他の方が)ソーシャルゲームでギャンブル性が強いものではなく
エンターテイメントが強いものにしてほしいという質問というより要望。
ギャンブル性が強いものにするならばその収益は社会貢献に回して欲しい。
Q7.プリキュア・テニスの王子様以外のコンテンツをもう少し手広く手掛けて欲しい。
急に(プリキュア・テニスの王子様)無くなったときに業績に影響が出るのではないか。
A7.どうしてもコンテンツは流行り廃りがあり
危険な落ちていくんじゃないかということを対処してきていますが、ここまで大きくしてきた。
プリキュア・テニミュについては今すぐなくならない自信はありますが、
いつなくなっても困らないように継続的に新規コンテンツを開拓している。
我々は複合展開出来るのが強みなので合併効果を生かしたい。
Q8.バンナムさん(の総会)でも言ったのですが、ソーシャルゲームが盛り上がっているが、
急激に縮小する可能性がある。エンディングがないソーシャルゲームだが、
エンディングがあるソーシャルゲームや、育てたキャラクターを他のゲームでも使えるようにするなど
新しいソーシャルゲームを開発してほしい。
A8.カードバトルゲームは出尽くした感があり、
IPを載せたり、ガワを変えたり私個人(ゲーム担当の青木取締役)としてはつまらないなぁと思っている。
コンプリートガチャ終了がターニングポイントとなったのではないか。個人的にはバブルははじけたと思っている。
それに対する答えがスーパークリエイターズシリーズ。
コンセプト、グラフィック、デザイン、ゲーム性などより深いところで差別化が行えないと成功しないと確信している。
なので、著名なゲームクリエイターと組んでいる。
ソーシャルゲームメーカーばかり活躍しているので
ゲームパブリッシャーどうなっているんだ(我々も含めて)、バブルに乗り遅れた感じはあるが
このターニングポイントで我々の底力を見せる時だと思っているのでこれから頑張る。
我々の得意分野がいきてくるのではないか。
Q9.キャラクターグッズの展開力が弱い。
ミュージカルの時はグッズ等すごく売れると思うが、子会社やチームなどを作ってほしいが弱いのではないか。
A9.在庫の問題がある。前職(バンダイ時代)=中山会長に嫌な思いもあり、
なるべく在庫がないビジネスをやりたいなぁという思いから、マーベラスを立ち上げた。
とはいえライセンスを強化していこうということで、7月にライセンスの部門を設立することを決議した。
他社さんとのアライアンスもありキャラクタービジネスを強化していきたい。
Q10.3~5年の業績予想を出してほしい、成長戦略を出してほしい。
A10.内部では中長期計画はあるが、3年後は予想がしにくいので、約束することが正しいと思っていないので
決算資料にある来期までにさせてほしい。
Q11.世界市場を狙っていかないといけないのは分かるが、
過去にRising Star GamesやマーベラスUSAなど欧州・米国から撤退しているがどのような戦略で行くのか?
A11.今まではパッケージを売ることをやってきたが、今回については開発拠点中心となる。
まずはオンラインを行っていく。
Q12.Q11とも関係しますが、世界を狙うのであれば据置機タイトルが必要になってくると思うが
携帯機ではシリーズが確立されてきている部分はあるが、据置機ではシリーズが確立されていないがどうか?
A12.パッケージで世界と戦うには大きく二つの問題があってまずは開発費の問題。
欧米の大手はスキームがハリウッド方式で自分たちがお金を出していないので
100億や50億クラスのタイトルが出てきてまず対抗できない。同じ形式は日本では出来ない。
我々が3~5億出して出したところで絶対に勝てない。
後はカルチャライズの問題、日本初のコンテンツが通用するのはほんと数少ない。
欧米が作った日本の映像がどんなに精巧に作っていても違和感を覚えるように
日本が海外の映像を作ってもどうしても違和感を持ってしまう。
携帯機はDSも含めて全滅・・・あまり市場がないので、据置機を手掛けないといけないがみんな惨敗した。
過去のマーベラスの含めて、撤退をしていった。つまりこの壁を越えられないとやるべきではない。
つまり戦う準備がない。ほとんどの日系の会社共通の課題だと思う。
カルチャライズについては現地の人間で作って現地で販売する。それがcheckpointへの出資。
パッケージは厳しいがオンラインで攻める。
Q13.今期稲船さんが関わる作品が多いが今後も継続していくのか?
A13.欧米に押されている日本のゲーム業界をどうにかしたいと思っている我々とクリエイターと組んで、
稲船さんや船水さんなど有名クリエイターとは今後も続けていきたい。
Q14.主幹事作品について売上や評判が振わないと感じていますが、
現状をどのように認識していますでしょうか?
広告・宣伝についても他社に比べて下手だと感じていますがこちらについてもいかがでしょうか?
A14.「School Days」や「恋姫†無双」などが大ヒットしたためPCゲーム原作に邁進しすぎた。
市場状況が新しいアニメが広がっている状況なので全く新しい方向性へ切り替えて取り組む。
どうしても2年くらい時間をかけて製作・製作しているのでちょっとPCゲーム原作に入り込みすぎた。
今期の「人類は衰退しました」は小学館のラノベ作品を初めてアニメ化する。
広告も露出媒体を考えて王道に向けてやっていく。
Q15.プリキュアやFateなどをメーカーさんと組んで多角的に売り出すのは考えていないのか?
A15.売り場連動は難しい。プリキュアの化粧品は当社が作った音源が使われていて
バンナムさんや角川さん等とは連携して作っている。
Q16.利益を配当に回さず、財務健全を優先し新しいコンテンツを獲得するのに使った方がいいのではないか?
A16.配当もコンテンツ獲得もうまく回していく。
Q17.牧場物語オンラインについて話があったと思うのですが、どうなってしまったのでしょうか?
A17.非常に好評だっ「た」のですが、先週先々週くらいにサービスのCloseの案内を行った。
Yahoo! Mobageで女性TOP10にずっとランクインしていたがいかんせん売上が悪かった。
牧場系はほのぼのしているので、課金に走った仕組みに出来なかった。
評判を壊すのは一瞬なので、牧場のIPは大切だったのでコンプリートガチャみたいな課金などやりたくなかった。
ようするにお金と取れなかった。
スマホなどまた何らかの形で牧場系のゲームについてはやりたいと思っている。
<勝手なヒトコト>
・昨年いた質問ばかりする変な方(ご本人には申し訳ないですが)いなくて雰囲気もよく
行われた株主総会と経営近況報告会でした。
・私の質問は株主総会のQ3と経営近況報告会のQ11~14。
株主総会Q3の質問はドジッ娘アピールということで一つ。
記述を見つけられなかった・常識を知らなかった私が悪かったです。
・その他の質問もなかなか面白くて特にオンライン・コンシューマ事業と担当されている
青木取締役副社長のコメントが具体的かつ面白くて好感がもてました。
その他の取締役の方も誠実に答えられていたと思います。
・Q14の質問で、PCゲーム原作に入り込みすぎたと回答してきたのは意外だったかなぁと。
今期はぜひヒットアニメを作ってほしいですね!
「人類は衰退しました」はなかなかよさげに見えるけど、市場環境を見て作ると
周りはラノベ原作ばかりだったでござるって感じになりつつあるけど・・・。
・据置機、携帯機の認識はやはり厳しいけれど、脱落していくところもある中で
ゲーム機の分野でももっと頑張ってほしいなぁと思うのでありました。もっとゲームやろうぜぃ。
<関連サイト>
・マーベラスエンターテイメント(7844)第14期定時株主総会(2011年) (Air-be blog)
・マーベラスエンターテイメント(7844) 第13期定時株主総会(2010年)(Air-be blog)
・マーベラスエンターテイメント(7844)第12期定時株主総会(2009年)(Air-be blog)
<Amazon>
牧場物語 はじまりの大地、ルーンファクトリー4 特典 こっそり聴きたい添い寝CD(特製ヘッドフォン付き)付き
フェイト/エクストラ CCC (限定版) タイプムーン Virgin White Box (2012年冬発売予定) 特典 フェイト/エクストラ CCC Virgin Bride付き
スマイルプリキュア! ボーカルアルバム1、ふたりはプリキュアSplash☆Star DVD-BOX vol.1 【完全初回生産限定】
映画プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち 特装版 【Blu-ray】
スマイルプリキュア! 【Blu-ray】Vol.1、スマイルプリキュア! 【Blu-ray】Vol.4、スマイルプリキュア! DVD Vol.1