マーベラス(7844)2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)


2019/05/20 Update

2019年3月期 決算説明会 質疑応答概要(マーベラス:PDF)

Q1・A1:オンラインの早期退職優遇制度で今期は2.5億円の経費削減効果

 

Q2・A2:オンライン事業ピーク時の330人から160人に。

 

Q4・A4:中山氏の休養後は全くの未定。やりたいこともいろいろあるので一度ゆっくり外から眺めて考えるとのこと

 

Q7・A7:スマホゲーム市場の落ち込みについて、オンライン事業のみだったら本当に厳しかったと思っています。

 

Q9・A9:高木Pの影響については、コンシューマのプロデューサー力はとても大きかったが、

今後も関わるし、スマホのカグラは若手がほぼ動かしているので影響は大きくないのではとのこと。

 

Q11・A11:ステージの会場不足は深刻で今期は前期より厳しく、さらに2020年はさらに深刻。

7月~8月は本当に会場を確保できないため、収益性の高い作品に絞って公園を行っていく。

 

Q13・A13:モバイル版「牧場物語」はテンセントから話があり、

許田さんがテンセントジャパンの特別顧問を務めていた縁で実現。

「牧場物語」を再度積極的にワールドワイドに展開していくにあたり、宣伝効果が高いと考えて今回の取り組みに至った。

 

今回の質問は質・量ともによいですね。

 

 

2019/05/14 Update

019年3月期 決算説明会動画(マーベラス:動画+音声流れます)

2019年3月期 決算説明会 説明概要(マーベラス:PDF)

 

>以上をもちまして、決算説明を終了させていただきますが、

>本日、同時に、私個人のこととなりますが、次回の株主総会をもって退任することをリリースさせていただきました。

>次回の株主総会までは通常通り努めさせていただきます。

>一番の原因は、2年ほど前に消化器系の病気を患い手術を2回したことです。

>極力、暫くは静養するよう医師からの勧めもあったのですが、なかなか、

>オンライン事業の構造改革や3期連続で業績予想未達に終わったこと、

>執行役員の経営体制が十分でなかったことや、いろいろなことがあったため決断しきれなかったのですが、

>これらが一応の形を整えることができたので、これを機にお休みさせていただくことといたしました。

>また、個人的なことですが平成元年に社会人となり、平成が終わるのを機に一度お休みというのも何かの縁なのかなと、

>それも一つのきっかけになっています。

>今後は、残った現経営陣、新任の社外役員、執行役員に経営を委ねて参りますが、

>自分も株主として応援を続けていきたいと考えております。

 

消化器系の病気で思い出すのが、任天堂社長だった岩田聡さんで、悪い方に考えてしまうなぁ。

アニメ・音楽主力からビクターのゲーム事業買収でゲーム事業へ、

温め続けてきた2.5次元ミュージカルもネルケと市場を広げて利益に貢献しているのを見ると歴史を感じますね。

 

上場してからは期末で大幅赤字に転落っていうのを何度も見た気がするし、

マーベラス大幅下方修正・大幅赤字へ(Air-be blog:2009/2/27)

社長が5億投入しなければ会社が潰れる寸前まで行った時もありましたし、

ここで普通の社長は5億投入できないわけで(これは中山さんの資産あってこそだったし)

 

エンタメ系の上場会社って舵取り難しいと思うんですけど、

父親が筆頭株主を務めるAQインタラクティブ+ライブウェアと合併で復活なんてのもみてきましたし

(これも普通じゃ無理だけど最悪それで行けるなという安心感はありましたし)

→  マーベラスAQLのロゴ(Air-be blog:2011/10/1)

いろいろなコネクションで20年って感じですよね。

 

以前に比べれば安定して利益が出せる会社なり、だからこそさらにその上を狙ってほしいわけですが、

いろいろプレッシャーもあるなかここまでよくやってきたなぁと思います。中山会長お疲れ様でした。

今後のことはわからないですが、やはり創業者の決断っていうのは必要だと思うので、

「一度お休み」という記述なわけで、完全に引退というわけではなく、

治ったらまた会長になってやるからな!くらいの気持ちで、

ちゃんと体を治していただいて、さらに面白い・楽しい作品を通じて会社を発展させてくれるのをお待ちしております。

まだ完全に引退は早いで。

 

 

2019/05/13 Post

2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(マーベラス:PDF)

剰余金の配当に関するお知らせ(マーベラス:PDF)

代表取締役の異動および役員人事に関するお知らせ(マーベラス:PDF)

2019年3月期 決算説明会資料(マーベラス:PDF)

FACTBOOK(2019年3月期)(マーベラス:PDF)

前期増収減益。今期減収減益、33円配維持。

代表取締役会長 兼 社長 CEOの中山さん、ここ数年来の体調不良により、

本年開催の定時株主総会終結の時をもって一度完全に経営から離れ、本格的な休養へ。

代表取締役に前社長・現取締役副会長の許田さん復帰。社外取締役に元任天堂代表取締役専務波多野氏。

 

決算説明会動画、質疑応答が出ましたら追加で更新予定です。

 

 

<連結経営成績>(累計)

 

売上高

%

営業利益

%

経常利益

%

四半期純利益

%

H29 Q1

6,203

△22.9

638

△53.7

410

△71.4

303

△71.4

H29 Q2

12,999

△21.0

1,317

△53.6

1,055

△62.2

799

△58.2

H29 Q3

21,636

△10.7

3,821

△3.8

3,917

△0.6

2,820

+4.8

H29 Q4

29,387

△7.6

5,754

+6.2

5,810

+11.1

4,165

+15.6

                 
H30 Q1

4,822

△22.3

708

+11.1

711

+73,4

528

+74.5

H30 Q2

11,014

△15.3

1,764

+33.9

1,784

+69.1

1,236

+54.7

H30 Q3

17,390

△19.6

2,962

△22.5

2,990

△23.7

2,025

△28.2

H30 Q4

25,291

△13.9

5,147

△10.6

5,105

△12.1

3,513

△15.6

 

2019 Q1

6,296

30.6

650

△8.2

699

△1.6

440

△16.7

2019 Q2

13,314

20.9

2,767

56.8

2,870

60.9

1,941

57.0

2019 Q3

20,193

16.1

4,210

42.1

4,285

43.3

2,842

40.4

2019 Q4

26,777

5.9

4,706

△8.6

4,791

△6.2

3,351

△4.6

                 
2020 Q4
(予想)

26,000

△2.9

3,800

△19.3

3,800

△20.7

2,600

△22.4

単位:「百万円」、△はマイナス、%は前年同期との比較、各Qのリンクは各決算へのリンク(Air-be blog内)

 

画像Ver.

marv2019q4

 

 

<オンライン事業>

 

売上高

%

営業利益

%

売上高

(QoQ)

%

営業利益

(QoQ)

%

H29 Q1

3,717

△22.9

576

△53.7

3,717

△71.4

576

△71.4

H29 Q2

7,248

△31.7

956

△58.0

3,531

△31.2

383

△66.8

H29 Q3

11,445

△25.4

2,489

△26.1

4,197

△11.6

1,530

+40.1

H29 Q4

14,750

△25.3

3,271

△21.8

3,305

△25.0

782

△0.4

                 
H30 Q1

2,330

△37.3

313

△45.7

2,330

△37.4

313

△45.7

H30 Q2

4,573

△36.9

441

△53.9

2,243

△36.5

128

△66.6

H30 Q3

7,298

△36.3

902

△63.7

2,725

△35.1

461

△69.9

H30 Q4

10,034

△32.0

1,390

△57.5

2,736

△17.2

488

△37.6

                 
2019 Q1

2,302

△1.2

29

△90.4

2,302

△1.2

29

△90.4

2019 Q2

4,478

△2.1

364

△17.3

2,176

△3.0

335

+261.7

2019 Q3

6,908

△5.3

877

△2.8

2,430

△10.9

513

+11.2

2019 Q4

9,698

△3.3

1,235

△11.1

2,790

+1.9

358

△26.7

単位:「百万円」、△はマイナス累計・QoQの%は前期との比較

 

・「剣と魔法のログレス いにしえの女神」をはじめとする主力の長期運営タイトルの売上高が減少

・前期にリリースしたタイトルの中で、「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」が好調に推移

・しかしながら、他の新作タイトルは十分な収益貢献ができず、一部タイトルについては他社への運営移管やサービスの中止を行った

・開発途中のタイトルについても、将来収益の見直しに伴い一部タイトルの開発を中止し、開発費用を一括計上

・一方で、アジア地域を中心とした海外展開を積極的に進めてきた結果、中国・韓国・台湾等の企業とのライセンス契約がまとまり収益に貢献

・第3四半期においては、低迷するオンライン事業の立て直しのため、構造改革に着手するとともに、早期退職優遇制度を実施(早期退職優遇制度の実施に伴う費用は、特別損失として計上)。

 

<コンシューマ事業>

 

売上高

%

営業利益

%

売上高

(QoQ)

%

営業利益

(QoQ)

%

H29 Q1

1,542

△6.8

123

△53.0

1,542

△6.8

123

△53.0

H29 Q2

3,512

△6.1

359

△39.2

1,970

△5.6

236

△27.9

H29 Q3

6,498

+9.8

1,197

+83.3

2,986

+37.0

838

13.3倍

H29 Q4

9,067

+20.2

2,042

+102.9

2,569

+158.0

845

+139.3

                 
H30 Q1

1,338

△13.2

271

+119.5

1,338

△13.2

271

+119.5

H30 Q2

3,497

△0.4

939

+161.5

2,159

+9.0

668

+283.0

H30 Q3

5,839

△10.1

1,608

+34.4

2,342

△21.6

669

△20.2

H30 Q4

8,891

△1.9

2,969

+45.4

3,052

+18.8

1,361

+61.0

                 
2019 Q1

2,668

+99.3

509

+87.4

2,668

+99.3

509

+87.4

2019 Q2

5,716

+63.4

2,036

+116.7

3,048

+41.1

1,527

+228.5

2019 Q3

7,913

+35.5

2,651

+64.8

2,197

△6.2

615

△8.1

2019 Q4

10,222

+15.0

2,848

△4.1

2,309

△24.4

197

△85.6

単位:「百万円」、△はマイナス累計・QoQの%は前期との比較

 

■自社販売部門

・国内では「Fate/EXTELLA」シリーズ新作の「Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)(PS Vita・PS4)」を2018年6月に、完全新作となる「リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-(Nintendo Switch・PS4)」を同年8月に発売したほか、「閃乱カグラ」シリーズの新作「PEACH BALL 閃乱カグラ(Nintendo Switch)」を同年12月に発売

・北米・欧州においては、昨年国内で発売した「シノビリフレ -SENRAN KAGURA-」海外版を2018年9月に、「閃乱カグラ Burst Re:Newal」海外版を2019年1月に、さらに、「Fate/EXTELLA LINK(フェイト/エクステラ リンク)」海外版も 2019年3月にリリース

・加えて、ソフトウェア資産等の売却に伴う一時的な収益が発生

・しかしながら一方で、開発中の一部タイトルにおいては、将来収益の見直しを行い開発費用の一括計上を行った

 

■アミューズメント部門

・「ポケモンガオーレ」が稼動開始から3年目となる中で、過去最高水準の好調な業績推移

・「ポケモントレッタ」の海外展開や、前期に新発売した「TRYPOD」の国内外での販売も順調に推移

 

 

<音楽映像事業>

 

売上高

%

営業利益

%

売上高

(QoQ)

%

営業利益

(QoQ)

%

H29 Q1

945

+3.7

253

△17.3

945

+3.7

253

△17.3

H29 Q2

2,249

+7.1

599

+4.0

1,304

+9.6

346

+28.1

H29 Q3

3,709

+25.2

990

+24.2

1,460

+69.3

391

+76.9

H29 Q4

5,607

+23.8

1,603

+22.5

1,898

+21.3

613

+19.9

                 
H30 Q1

1,164

+23.1

435

+72.0

1,164

+23.1

435

+72.0

H30 Q2

2,962

+31.7

1,030

+72.0

1,798

+37.8

595

+72.0

H30 Q3

4,280

+15.4

1,409

+42.3

1,318

△9.8

379

△3.1

H30 Q4

6,396

+14.1

2,052

+28.0

2,116

+11.4

643

+4.8

                 
2019 Q1

1,326

+13.9

454

+4.5

1,326

+13.9

454

+4.5

2019 Q2

3,125

+5.5

1,042

+1.2

1,799

+0.0

588

△1.2

2019 Q3

5,387

+25.8

1,678

+19.1

2,262

+71.6

636

+67.8

2019 Q4

6,876

+7.5

2,102

+2.4

1,489

△29.7

424

△34.1

単位:「百万円」、△はマイナス累計・QoQの%は前期との比較

 

■音楽映像制作部門

・TVアニメ『HUGっと!プリキュア』等のパッケージ商品化を行ったほか、当社主幹事TVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』を2018年4月より、『千銃士』を同年7月より放送し、それぞれパッケージ商品化を行った

・2018年10月には、TVアニメ『東京喰種トーキョーグール:re』第2期の放送を行ったほか、『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』が公開となり好評を博した

・2019年1月に『映画刀剣乱舞』、同年3月には『映画プリキュアミラクルユニバース』が公開となり、こちらも好調な観客動員数となった

 

■ステージ制作部門

・「舞台『刀剣乱舞』」、「ミュージカル『テニスの王子様』」、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』等、各シリーズの最新公演を実施

・本年度の新作といたしましては、「舞台『戦刻ナイトブラッド』」を2018年8月より、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」を同年9月より公演し、それぞれ好評

・各シリーズのパッケージ商品や映像配信等の二次利用も好調に推移した

 

 

<今後の見通し>

・オンライン事業は、厳選した海外アクイジションタイトルと実績あるパートナー企業との共同開発タイトルを中心に事業を組み立ててまいります

・コンシューマ事業は、新規IPと人気シリーズのゲームソフトを投入してまいります

・アミューズメント部門では、新作リズムゲームの投入とともに、既存タイトルの好調維持に努めてまいります

・音楽映像事業は、アニメ、ステージともに強力IPのシリーズ展開を図り、新作も積極的に投入してまいります

・ 次期の通期連結業績につきましては、売上高26,000百万円、営業利益3,800百万円、経常利益3,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,600百万円を見込んでおります

 

 

<決算短信より>

・投資有価証券 4億7100万円 → 28億0200万円

 

<決算説明会資料より>

P9:コンシューマ事業

・開発途中の一部タイトルを将来収益見直しにより、開発費用を一括計上

 

P17:オンライン事業

・新規アプリを鋭意開発中、今期サービス開始を目指す

 

P18:コンシューマ事業

・シリーズ史上最大ヒットの「ルーンファクトリー4」をNintendo Switch向けに7月発売予定

 

決算説明会に参加のWSJ 望月記者のTweet

 

<令和時代も生き残れるか不安なbelieveシニアアナリストはこう見る>

Q3(Air-be blog)の時に

>通期達成は大丈夫だと思うけど、来期に向けて利益を抑えてくる可能性あり(私はそちらの方がよいと思いますが)

予想通りそんな感じで。ソーシャルゲームは各社次のヒットがなかなか出ないなか、

いち早く縮小できているわけで、読みは悪くないんですよね。これからソシャゲ各社縮小していく感じはする。

 

・今期は前期コンシューマにあった「ソフトウェア資産等の売却に伴う一時的な収益」がなくなるわけで、

それを除けば今期と同じくらいって感じでしょうか。

「ソフトウェア資産等の売却に伴う一時的な収益」

これ今考えてみるとドラえもんの牧場物語かなぁって感じがしてきますが、正解はなんでしょうね?

 

・牧場物語については、ドラえもんの牧場物語が出て、スマホアプリはテンセント製の牧場物語が作られて

Switchではマーベラスが牧場物語を作っている感じで。

ポジティブな感じで言えば、IPの有効活用なんだろうけど、

ネガティブが感じで言うと自分たちでは作れないという感じでしょうか。

プロデュースに特化するのか、長期目線で考えれば開発力はつけておきたいですけどねという課題で。

 

・そんなことよりも創業者の中山会長が取締役すら残らず、本格的な休養で経営から離れるっていうのは

わりと衝撃的なんですけど、業界の方はついに来たか・・・という感じなんでしょうか。

数年来の体調不良ということで、どれほど深刻な感じなのか新たなリスクって感じはしますね。

主要株主の中山隼雄さんの高齢ですし、中山一族が持つ株式45%の行方はどうなりますか。

元気になって安倍首相みたいなリベンジを期待したいところであります。

 

・許田さんも辞められるのかな・・・とか思っていたけれど代表取締役復帰ということで、

許田さんの社長時代(マーベラスAQL)はうまく経営して今の基盤が作られたと思っているので、手腕に期待ですね。

オンラインを担当していた中山さんの後は?

好調なアミューズメントを担当していた許田さんが代表取締役でそっちはどうなる?という感じでしょうか。

 

・許田さんいつの間にかTencent Japan 合同会社特別顧問(現任)になっておられて、

元任天堂代表取締役専務波多野さんも社外取締役で召喚ということで、

ポジション的には面白い位置にいると思いますが、

いろいろとキープレーヤーがいなくなる令和時代のマーベラスはいかに。令和2年へ続く。

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