KADOKAWA(9477)平成26年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
・平成26年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(KADOKAWA:PDF)
・株式会社KADOKAWA 2014年3月期通期決算説明会(KADOKAWA:PDF)
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 四半期純利益 | |
H25 Q1 (参考) | 400億2200万円 | 23億8400万円 | 27億1500万円 | 11億9800万円 |
H25 Q2 (参考) | 801億2500万円 | 37億9200万円 | 43億5700万円 | 16億0100万円 |
H25 Q3 (参考) | 1211億7000万円 | 55億1700万円 | 61億5500万円 | 30億0100万円 |
H25 Q4 (参考) | 1616億0200万円 | 79億5100万円 | 86億6100万円 | 50億4000万円 |
H26 Q1 | 357億7500万円 | 19億4100万円 | 23億1000万円 | 10億3100万円 |
H26 Q2 | 722億0300万円 | 28億1600万円 | 35億0100万円 | 37億8700億円 |
H26 Q3 (前期比) | 1118億1900万円 (△7.7%) | 45億6100万円 (△17.3%) | 55億0800万円 (△17.3%) | 73億6400万円 (+145.4%) |
H26 Q4 (前期比) | 1511億4800万円 (△6.5%) | 61億6900万円 (△22.4%) | 73億3700万円 (△15.3%) | 75億9200万円 (+50.6%) |
H27 Q4 (予想) | 開示せず | 開示せず | 開示せず | 開示せず |
△はマイナスや赤字を意味します。
(画像ver.)
(1)経営成績に関する分析
① 当期の経営成績
(略)
>このようにコンテンツホルダーにとって新たなビジネスチャンスが生まれている環境下、
>当社グループは出版事業、映像事業を核にしたメガコンテンツ・パブリッシャーの地歩を着実に固めつつ、
>さらに、新たなプラットフォーム事業に挑戦し事業構造の改革を進めております。
>総合的な施策を実行してゆくことで、
>長期的には次世代型の「コンテンツ産業のリーディングカンパニー」を目指しております。
>書籍関連では、ここ数年好調を持続していた文庫やコミックスにおける売上高の減少はあるものの、
>メディアミックス作品の展開や新規ジャンルへの進出を積極的に進め、概ね売上は堅調に推移いたしました。
>コミック雑誌市場が縮小するなか、当社コミック作品の底上げや次期主力作品の育成を進めるため、
>平成26年3月にはwebコミックサービスの「ComicWalker」を開始いたしました。
>雑誌・広告関連では、雑誌広告収入が回復するとともに返品率の改善もあり収益性は回復しつつありますが、
>雑誌販売額の減少は続いております。引き続き固定費の削減や不採算部門の整理を進める一方、
>急速に普及しているスマートフォン向けの新サービスやネット広告ビジネスを拡大させ、
>事業構造の転換に向けた展開を加速させております。
>平成26年1月には新たな企業タイアップ企画として、日本コカ・コーラ㈱協力のもと、
>スマートフォン向け無料週刊誌「週刊ジョージア」を創刊いたしました。
>映像関連では、シネコン事業の売却や配給映画のコストコントロールを徹底した結果、
>安定した収益性を確保できるようになりました。
>特にアニメ作品や固定ファンに支えられるジャンルムービーがDVD、Blu-rayの売上に貢献しています。
>ネット・デジタル関連では、「BOOK☆WALKER」を中心に積極的なキャンペーンを展開し、
>電子書籍の売上高をさらに伸ばしております。
>平成25年10月1日に外部電子書籍ストアにもご協力いただき実施した「オールカドカワフェア」や、
>その後の年末年始にかけて行われた各電子書籍ストアのキャンペーンが功を奏し、
>電子書籍の売上高はさらに伸長を続け、新規顧客の開拓による市場の拡大も続いています。
>海外関連では、台湾で堅調に推移している出版事業に加え、
>アニメやグッズの事業展開も推し進め売上、利益の伸長を図っております。
>なお、当期中に香港の連結子会社を売却したことにより売上高が減少しましたが、
>関係会社株式売却益を特別利益に計上いたしました。
>この結果、当期の連結業績は、売上高1,511億48百万円(前期比6.5%減)、
>営業利益61億69百万円(前期比22.4%減)、経常利益73億37百万円(前期比15.3%減)、
>当期純利益75億92百万円(前期比50.6%増)となりました。
>なお、セグメント情報との関連は、単一セグメントであるため記載を省略しております。
>各ジャンルにおける売上貢献作品は次のとおりであります。
>(単行本)
>「インフェルノ」ダン・ブラウン(角川書店)
>「モンスターハンター4 ザ・マスターガイド」(アスキー・メディアワークス)
>「大泉エッセイ 〜僕が綴った16年」大泉洋(メディアファクトリー)
>(文庫)
>「県庁おもてなし課」有川浩、「マリアビートル」伊坂幸太郎(角川書店)
>「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延(アスキー・メディアワークス)
>(ライトノベル)
>「ソードアート・オンライン」川原礫、「魔法科高校の劣等生」佐島 勤(アスキー・メディアワークス)
>「カゲロウデイズ」じん(自然の敵P)(エンターブレイン)
>(コミックス)
>「とある科学の超電磁砲」鎌池和馬/冬川基/はいむらきよたか(アスキー・メディアワークス)
>「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ、「坂本ですが?」佐野菜見(エンターブレイン)
>「となりの関くん」森繁拓真(メディアファクトリー)
>(劇場映画)
>「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」「貞子3D2」「グランド・イリュージョン」(角川書店)
>(DVD、Blu-ray)
>「ワールド・ウォーZ」「映画 図書館戦争」「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」
>「デート・ア・ライブ」(角川書店)
>「鍵泥棒のメソッド」(メディアファクトリー)
>(ゲーム)
>PSP「境界線上のホライゾンPORTABLE」(アスキー・メディアワークス)
>PSVita「フォトカノKiss」(エンターブレイン)
>ブラウザゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」(角川ゲームス)
(略)
>(重要な後発事象)
>株式取得による会社等の買収
>平成26年4月28日開催の当社取締役会において、当社が㈱フロム・ソフトウェアの株式を取得し、
>子会社化することについて決議いたしました。
>(1)株式取得の相手会社の名称
>トランス・コスモス㈱ 他
>(2)買収する会社の名称、事業内容及び規模
>ア.名称 ㈱フロム・ソフトウェア
>イ.事業内容 ゲームソフトの企画・開発・販売、インターネット上のコンテンツの企画・開発
>ウ.資本金 268百万円
>(3)株式取得の目的
>当社は今回の子会社化により同社を、当社の100%子会社である㈱角川ゲームスとともに、
>当社グループのゲーム事業の中核会社として事業を展開する予定です。
>両社は、それぞれの得意分野を生かしながらお互いのゲーム制作を強化できるとともに資源を相互補完することなど、
>両社の事業を拡大発展させるための協議を重ねたところ、㈱フロム・ソフトウェアが当社グループの一員に加わり、
>㈱角川ゲームスとのシナジー効果を発揮することが最善の策であるとの合意に至り、
>当社による株式取得を行うことになりました。
>(4)株式取得の時期
>平成26年5月21日(予定)
>(5)株式取得後の持分比率
>80%
決算説明会資料(KADOKAWA:PDF)より
■売上/営業利益増減要因(P5より)
・書籍関連
1Q:売上高 157億5500万円(▲17億5000万円:前年比90.0%)構成比44.0%
2Q:売上高 313億6600万円(▲35億7100万円:前年比89.7%)構成比43.4%
3Q:売上高 479億3100万円(▲40億9100万円:前年比92.1%)構成比42.8%
4Q:売上高 656億3000万円(▲42億3700万円:前年比93.9%)構成比43.2%
・雑誌/広告関連
1Q:売上高 77億2900万円(+1億0500万円:前年比101.3%)構成比21.6%
2Q:売上高 156億6500万円(+1億円:前年比100.6%)構成比21.7%
3Q:売上高 244億9700万円(+6600万円:前年比100.2%)構成比21.9%
4Q:売上高 325億1100万円(▲2億3600万円:前年比99.2%)構成比21.5%
・映像関連
1Q:売上高 57億9100万円(▲38億1200万円:前年比60.3%)構成比16.1%
2Q:売上高 123億4500万円(▲62億9100万円:前年比66.2%)構成比17.1%
3Q:売上高 203億9700万円(▲68億7700万円:前年比74.7%)構成比18.2%
4Q:売上高 263億9400万円(▲77億0500万円:前年比77.4%)構成比17.4%
・ネット・デジタル関連
1Q:売上高 46億2700万円(+11億3900万円:前年比132.6%)構成比12.9%
2Q:売上高 87億4400万円(+13億2100万円:前年比114.6%)構成比12.1%
3Q:売上高 144億3800万円(+22億3600万円:前年比118.3%)構成比12.9%
4Q:売上高 216億0400万円(+49億5100万円:前年比129.7%)構成比14.3%
・海外関連
1Q:売上高 18億7000万円(+7100万円:前年比103.9%)構成比5.2%
2Q:売上高 40億8200万円(+5億2000万円:前年比114.6%)構成比5.6%
3Q:売上高 45億5300万円(▲6億8400万円:前年比86.9%)構成比4.0%
4Q:売上高 50億0800万円(▲32億2600万円:前年比60.8%)構成比3.3%
(海外子会社売却)
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売上高:
1Q:357億7500万円(▲42億3700万円:前年比89.4%)
2Q:722億0300万円(▲79億2100万円:前年比90.1%)
3Q:1118億1900万円(▲93億5000万円:前年比92.2%)
4Q:1511億4800万円(▲104億5300万円:前年比93.5%)
営業利益:
1Q:19億4100万円(▲4億4300万円:前年比81.4%)
2Q:28億1600万円(▲9億7500万円:前年比74.3%)
3Q:45億6100万円(▲9億5500万円:前年比82.7%)
4Q:61億6900万円(▲17億8200万円:前年比77.6%)
営業利益率:
1Q:5.43%(前年比▲0.53pt)
2Q:3.9%(前年比▲0.8pt)
3Q:4.1%(前年比▲0.47pt)
4Q:4.1%(前年比▲0.8pt)
2014年3月期 期末 トピックス
■第4四半期(2014年1月-3月)シリーズ別ベスト10
第1位:「カゲロウデイズ」シリーズ
第2位:「艦隊これくしょん」関連書籍
第3位:「魔法科高校の劣等生」シリーズ
第4位:「ビブリア古書堂の事件手帖」 シリーズ
第5位:「モンスターハンター」関連書籍
第6位: 「デート・ア・ライブ」シリーズ
第7位: 「乙嫁語り」シリーズ
第8位: 「ファイブスター物語」シリーズ
第9位: 「BROTHERS CONFLICT」シリーズ
第10位:「星刻の竜騎士」シリーズ
■期末累計累計(2013年4月-2014年3月)シリーズ別ベスト10
順位 | タイトル | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q |
第1位 | 「カゲロウデイズ」シリーズ | 3位 | 1位 | 4位 | 1位 |
第2位 | 「艦隊これくしょん」関連書籍 | ー | ー | 1位 | 2位 |
第3位 | 「ソードアート・オンライン」シリーズ | 4位 | 2位 | 5位 | ー |
第4位 | 「魔法科高校の劣等生」シリーズ | ー | 8位 | 10位 | 3位 |
第5位 | 「モンスターハンター」関連書籍 | ー | ー | ー | 5位 |
第6位 | 「坂本ですが?」シリーズ | 9位 | ー | 2位 | ー |
第7位 | 「となりの関くん」シリーズ | 7位 | ー | 3位 | ー |
第8位 | 「BROTHERS CONFLICT」シリーズ | ー | 9位 | ー | 9位 |
第9位 | 「はたらく魔王さま!」シリーズ | 5位 | ー | 9位 | ー |
第10位 | 「デート・ア・ライブ」シリーズ | ー | ー | ー | 6位 |
■2014年1月-3月 ジャンル別ベスト5
(一部抜粋、省略部分はPDF6ページをご覧ください)
・一般書
第1位:「モンスターハンター4 公式ガイドブック」
・文庫
第1位:「ビブリア古書堂の事件手帖5~栞子さんと繋がりの時~」
・ライトノベル
第1位:「カゲロウデイズV -the deceiving- 」
・コミックス
第1位:「乙嫁語り 6巻」
第2位:「カゲロウデイズ 4」
第3位:「艦隊これくしょん ‐艦これ‐アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(3) 」
第4位:「魔法科高校の優等生3」
第5位:「艦隊これくしょん ‐艦これ‐電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編2 」
主な映像・ゲーム作品
・のんのんびより
・ハイスクールD×D NEW
・超次元ゲイム ネプテューヌ
・機巧少女は傷つかない
・ログ・ホライズン
(ゲームはどれもイマイチかなーと思ったので掲載せず)
■期末累計(2013年4月ー2014年3月)ジャンル別ベスト5
(一部抜粋、省略部分はPDF6ページをご覧ください)
2015年3月期 第1四半期の主な作品
・一般書
第1位:「インフェルノ」
・文庫
第1位:「ビブリア古書堂の事件手帖5~栞子さんと繋がりの時~」
・ライトノベル
第1位:「カゲロウデイズIII -the children reason-」
第2位:「カゲロウデイズIV -the missing children-」
第3位:「ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング」
第4位:「ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング」
第5位:「ソードアート・オンライン プログレッシブ2 」
・コミックス
第1位:「坂本ですが? 2」
第2位:「テルマエ・ロマエVI」
第3位:「坂本ですが? 1」
第4位:「となりの関くん」
第5位:「乙嫁語り 6巻」
■今後の主な作品(一部抜粋、省略部分はPDF最終ページをご覧ください)
書籍
・乙嫁語り(マンガ大賞2014 大賞)
・僕だけがいない街(マンガ大賞 2014 2位)
アニメ
・魔法科高校の劣等生
・ブラック・ブレット
・ラブライブ! School idol project
・龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
・悪魔のリドル
・健全ロボ ダイミダラー
・棺姫のチャイカ
・デート・ア・ライブⅡ DATE A LIVE
・ノーゲーム・ノーライフ
・カゲロウデイズ アニメタイトル「メカクシティアクターズ」
映画
・テルマエ・ロマエⅡ
・ライヴ
・キカイダー REBOOT
2015年3月期 第2四半期の主な作品
アニメ
・ソードアート・オンラインⅡ
・東京ESP
・Love Stage!!
・精霊使いの剣舞
ゲーム
・ラブライブ! School idol paradise Vol.1 Printemps unit / Vol.2 BiBi unit / Vol.3 lily white unit
<勝手なヒトコト>
・ついに決算短信の売り上げ貢献作品に ブラウザゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」(角川ゲームス)の文字が。
ゲームから始まり、書籍もモリモリ売り上げているところへ、アニメ、イベント、Vitaのゲームと続く感じで。
Vitaのゲームは50万本出るとか言ったアナリストもいましたねw
・アニメはいまいち振るわないみたいだけど書籍の「カゲロウデイズ」シリーズは売れてるみたい。
アニメは見ていないのでよくわからないけれど、原作が否定されたわけではないですからねぇ。
・「ソードアート・オンライン」と「魔法科高校の劣等生」のアニプレダッグ作品も着実。
・「坂本ですが?」はどこで仕掛けることになるのかですね。
・主な映像作品、アニメは全てメディアファクトリーBC(ブランドカンパニー)。
・来期の予想開示せず。前期平成26年3月期は合併とかあったので数字出しにくいっていうのはわかるのだけど、
まだ何か大きな動きがあるのだろうか?フロム・ソフトウェア買収はそこまででもないよねぇ・・・。
・ネット関連は電子書籍「BOOK☆WALKER」が伸びている感じだけど、
これはかなりセールをしているので売上高は伸びている状況だと思われる。
これがあからさまに新年度の4月から消費税関連だったり利益重視に傾いたのかセールが微妙な感じ。
安いから買ってた人たちが、今までのように買ってくれるかというと微妙な感じもする。
そこで売り上げの伸びがイマイチ→成長鈍化と思われる→株価下落はなんとなくあるような。
・ラブライブ!関連の書籍はほぼ?KADOKAWAからしか出ないので、
人気にあやかってモリモリ出してるので多少は貢献しそうかなーと思いつつ、
音楽と映像とライブ方面がメインコンテンツな感じですからねぇ。
<関連サイト>
・平成26年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)KADOKAWA(9477) (Air-be blog)
・KADOKAWA(9477)平成26年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (Air-be blog)
・KADOKAWA(9477)平成26年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) (Air-be blog)
<Amazon>
ラブライブ! School idol paradise Vol.1 Printemps unit (通常版)、Vol.2 BiBi unit (通常版)
Vol.3 lily white unit (通常版)、魔法科高校の劣等生 (13) スティープルチェース編 (電撃文庫)
ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)
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