平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)角川グループホールディングス(9477)


平成25年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(角川グループホールディングス:PDF)

角川グループホールディングス 2013年3月期第2四半期決算説明会 資料(角川グループホールディングス:PDF)

 

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H25 Q1
(実績)
400億2200万円 23億8400万円 27億1500万円 11億9800万円
H24 Q2
(実績:去年)
679億0600万円 34億5300万円 34億3100万円 28億7800万円
H25 Q2
(今回発表)
(実績)
(H24比(%))
801億2500万円
(+18.0%)
37億9200万円
(+9.8%)
43億5700万円
(+27.0%)
16億0100万円
(△44.4%)
H25 Q4
(予想)

(H24比 %))

1550億円
(+5.2%)

80億円
(+41.4%)

83億円
(+40.6%)

47億円
(+30.4%)

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

(画像Ver.)

kadokawa

 

(1)連結経営成績に関する定性的情報
(略)

>こうした環境下、当社グループは出版事業を軸にしながら、

>その事業領域に留まらずコンテンツを多メディアへ有機的に展開することで、

>先進的な総合メディア企業への変貌を遂げる過程にあります。

>特に飛躍的な成長が期待できる電子書籍市場に対しては、

>独自の配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」を中心にデジタルコンテンツの充実と拡販を進め、

>一方、電子書籍書店に対しても意欲的に作品の供給を行っております。

 

>書籍関連では、シリーズ作品の拡充、

>メディアミックスを推進した一般文庫が引き続き好調を持続しております。

>また、クールジャパンの一翼を担うライトノベルやコミックスも堅調に推移しておりますが、

>コミックスにおける今後の成長を持続するために新規作品を積極的に投入したこともあり、

>返品率が上昇し収益性への影響も出ました。

 

>雑誌・広告関連では、依然として市場環境の悪化は続いておりますが、

>固定費の削減による収益力の回復は着実に進捗し、

>スマホ向けサービス「ザテレビジョン デジタル」などネットにおける既存ブランドの活用も進めております。

 

>映像関連では、公開映画「貞子3D」の大ヒットやアニメ作品のパッケージ販売等が売上増に寄与し、

>収益性の改善が進みつつあります。引き続き保有するIPの活用を進め、

>出版と映像のシナジーの最大化を図ってまいります。 

 

>ネット・デジタル関連では、好調な書籍事業で創出したコンテンツの展開を加速させております。

>特に「BOOK☆WALKER」において積極的なコンテンツ投入や

>キャンペーンを継続的に実施しユーザー数と販売数を伸ばしております。

>また、当期サービスを開始した新規電子書籍書店との取引も先んじて取り組み、

>電子書籍市場全体における存在感を示すことができました。

 

>海外関連では、台湾における出版事業が堅調に推移し、

>香港においては現地における映画市場の盛り上がりを確実に取り込み売上を伸ばしております。 

 

>この結果、当期の連結業績は、売上高801億25百万円(前年同期比18.0%増)、

>営業利益37億92百万円(前年同期比9.8%増)、経常利益43億57百万円(前年同期比27.0%増)となりましたが、

>特別損失に投資有価証券評価損14億66百万円を計上したこともあり、

>四半期純利益は16億1百万円(前年同期比44.4%減)となりました。
>なお、セグメント情報との関連は、単一セグメントであるため記載を省略しております。  

>各ジャンルにおける売上貢献作品は次のとおりであります。 
>(単行本) 
>「上昇思考」長友佑都、「光圀伝」冲方丁(角川書店) 
>「ラグナロクオンライン 10thアニバーサリー ビジュアルクロニクル 」 (アスキー・メディアワークス) 
>「20歳若く見えるために私が実践している100の習慣」南雲吉則(中経出版) 

>(文庫) 
>「天地明察(上)(下)」冲方丁、「おおかみこどもの雨と雪」細田守(角川書店) 
>「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延(アスキー・メディアワークス) 

>(ライトノベル) 
>「ソードアート・オンライン」川原礫、
>「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ(アスキー・メディアワークス) 
>「僕は友達が少ない」平坂読(メディアファクトリー) 
>「ハイスクールD×D」石踏一榮(富士見書房)

>(コミックス) 
>「世界一初恋」中村春菊(角川書店) 
>「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ、「乙嫁語り」森薫(エンターブレイン) 
>「となりの関くん」森繁拓真(メディアファクトリー)

>(劇場映画) 
>「貞子3D」「図書館戦争 革命のつばさ」「天地明察」(角川書店) 

>(DVD、Blu-ray) 
>「氷菓」「ミクの日大感謝祭」「タンタンの冒険ユニコーン号の秘密」(角川書店) 
>「僕は友達が少ない」「アクエリオンEVOL」「ハイスクールD×D」(メディアファクトリー)

>(ゲーム) 
>PSP「ストライクウィッチーズ-白銀の翼-」(角川書店) 
>PS3、Xbox360「LOLLIPOP CHAINSAW」(角川ゲームス)

 

>(3)連結業績予想に関する定性的情報
>当社グループを取り巻く経営環境は、きわめて流動的に変移しておりますが、

>その中においても当社グループは常に更なる成長を志向し、新規事業への挑戦を続け、

>市場や顧客のニーズに応えるコンテンツを創出してまいります。 
>第3四半期以降におきましては、書籍販売の拡大、返品率の抑制、

>出版と映像のシナジーを発揮した劇場映画やパッケージ商品の投入、

>電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」での拡販等により業績を伸張してまいります。
>通期の連結業績予想につきましては、平成24年4月26日に公表した業績予想からの修正はありません。

 

決算説明会資料(角川グループホールディングス:PDF)より

 

■売上高詳細(P7)

・書籍関連:349億3800万円(+25億1300万円:前年比107.7%)構成比43.6%

一般文庫:メディアミックスや「ビブリア」の好調が貢献。

ライトノベル:前期「ハルヒ」の反動減もメディアファクトリーの貢献により増加。

コミックス:「テルマエ」の好調、メディアファクトリーの貢献により増加。

 

・雑誌/広告関連:155億6500万円(△3900万円:前年比99.7%)構成比19.5%

雑誌の販売状況はいぜん厳しく、減少傾向が続く。

広告は雑誌広告はマイナスだが、Web、カスタムマガジンは増加で広告全体も増加。

その他の雑誌サイト通販や映画宣伝業などが健闘。

 

・映像関連:186億3700万円(+70億7200万円:前年比161.1%)構成比23.2%

劇場・製作・配給が大幅増加。「貞子3D」などのヒットが貢献。

パッケージ販売増加はメディアファクトリーの貢献が大きい。

シネコンは観客動員が5.8%増加し、黒字継続。

 

・ネット・デジタル関連:74億22億円(+19億9600万円:前年比136.8%)構成比9.2%

アイドルCDの増加で好調を維持

電子書籍はフィーチャーフォンの落ちで微増にとどまる。

ゲームソフトは前期大作の反動減で減収

 

・海外関連:35億6100万円(+6億7600万円:前年比123.4%)構成比4.4%

香港の映像事業とゲーム事業が好調。出版も広告、書籍が順調

台湾のコミック・ライトノベルは順調

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

売上高合計:801億2500万円(+122億1900万円:前年比118.0%)

営業利益:37億9200万円(+3億3800万円:前年比109.8%)営業利益率 4.7%(△0.4%)

コミックス、付録つき雑誌の返品率上昇。

 

2013年3月期 第2四半期トピックス(2012年4月ー9月)

 

2012年7月ー9月シリーズ別・ベスト10

第1位:「ソードアート・オンライン」シリーズ
第2位:「テルマエ・ロマエ」シリーズ
第3位:「おおかみこどもの雨と雪」シリーズ

第4位:「ロスト・シンボル」シリーズ
第5位:「となりの関くん」シリーズ
第6位:「アクセル・ワールド」シリーズ
第7位:「魔法科高校の劣等生」シリーズ
第8位:「バカとテストと召喚獣」シリーズ
第9位:「世界一初恋」シリーズ
第10位:「ハイスクールD×D」シリーズ

 

(参考)2012年4月ー6月シリーズ別・ベスト10

1位:「古典部」シリーズ(氷菓)

2位:「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ

3位:「テルマエ・ロマエ」シリーズ

4位:「魔法少女リリカルなのは」シリーズ

5位:「ソードアート・オンライン」シリーズ

6位:「防犯探偵・榎本」シリーズ(鍵のかかった部屋)

7位:「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」シリーズ

8位:「アクセル・ワールド」シリーズ

9位:「図書館戦争」シリーズ

10位:「僕は友達が少ない」シリーズ

 

2012年4月ー9月(第二四半期累計)シリーズ別・ベスト10

順位 タイトル 1Q 2Q 3Q 4Q
第1位 「ソードアート・オンライン」シリーズ 5位 1位    
第2位 「テルマエ・ロマエ」シリーズ 3位 2位    
第3位 「古典部」シリーズ 1位 圏外    
第4位 「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ 2位 圏外    
第5位 「アクセル・ワールド」シリーズ 8位 6位    
第6位 「天地明察」 シリーズ 圏外 圏外    
第7位 「おおかみこどもの雨と雪」シリーズ 圏外 3位    
第8位 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」シリーズ 7位 圏外    
第9位 「僕は友達が少ない」シリーズ 10位 圏外    
第10位 「ココロコネクト」シリーズ 圏外 圏外    

↑自画自賛だけど、分り易すぎわろたw

 

2012年7月ー9月 ジャンル別ベスト5 (一般書・文庫の2~5位は省略、PDFをごらん下さい)

一般書 第1位:「ポケットモンスター ブラック・ホワイト 2 公式ぜんこく図鑑完成ガイド」

文庫 第1位:「おおかみこどもの雨と雪」

ライトノベル

第1位:「ソードアート・オンライン⑩ アリシゼーション・ランニング」

第2位:「ソードアート・オンライン① アインクラッド」
第3位:「ソードアート・オンライン② アインクラッド」
第4位:「俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑪」
第5位:「バカとテストと召喚獣10.5」

コミックス

第1位:「テルマエ・ロマエⅤ」

第2位:「となりの関くん③」
第3位:「世界一初恋」
第4位:「そらのおとしもの⑮」
第5位:「テルマエ・ロマエⅠ」

 

2012年4月ー6月 ジャンル別ベスト5 (参考)

ライトノベル

1位:「僕は友達が少ない(8)」

2位:「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(10)」

3位:「デュラララ!!(11)」

4位:「アクセル・ワールド(11)」

5位:「魔法科高校の劣等生(5)」

コミックス

1位:「乙嫁語り(4)」

2位:「Another 0巻 オリジナルアニメ同梱版」

3位:「テルマエ・ロマエ Ⅰ」

4位:「魔法少女リリカルなのはViVid(7)」

5位:「テルマエ・ロマエ Ⅱ」

 

2012年4月ー9月(第二四半期累計) ジャンル別ベスト5 (一般書・文庫の2~5位は省略、PDFをごらん下さい)

一般書 第1位:「上昇思考」

文庫 第1位:「ビブリア古書堂の事件手帖③~栞子さんと消えない絆~」、第4位:「おおかみこどもの雨と雪」

ライトノベル

第1位:「ソードアート・オンライン① アインクラッド」

第2位:「ソードアート・オンライン② アインクラッド」
第3位:「ソードアート・オンライン⑩ アリシゼーション・ランニング」
第4位:「僕は友達が少ない⑧」
第5位:「ソードアート・オンライン③ フェアリィ・ダンス」

コミックス

第1位:「テルマエ・ロマエⅤ」

第2位:「乙嫁語り④」
第3位:「テルマエ・ロマエⅠ」
第4位:「テルマエ・ロマエⅡ」
第5位:「となりの関くん③」

 

第2四半期 主なパッケージ作品

・氷菓

・ブレイキング・ドーンPart1/トワイライト・サーガ

・僕は友達が少ない

・アクエリオンEVOL

・ハイスクールD×D

・ミクの日大感謝祭 2Days コンプリートBD-BOX

 

今後の主な作品(第3四半期の主な作品)

PDFの最終ページにまとめられているのでご覧あれ。ピックアップすると下記のような感じで。

・新世紀 エヴァンゲリオン 第13巻

・ソードアート・オンライン

・お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

・ストライクウィッチーズ 劇場版(Blu-ray/DVD)

・AKB48+Me(3DS)

・Fate/stay night [Realta Nua](PS Vita)

 

第4四半期の主な作品

・僕は友達が少ない NEXT(テレビアニメ)

・映画 鈴木先生

・劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟

 

<勝手なヒトコト>

・懸念だった映像関連(映画・シネコン)が映画好調で持ち直してるのはよさげ。

 

・Kindleなどの電子書籍が流行の兆し。

出版社側の利点として返品がないっていうのがありますが、

人気のあるタイトルならば責任販売制=書店買取り制っていうのがあって、

電子書籍で出すよりこちらの方が利益率は高いと思われる。Amazonとか配信業者にけっこう持っていかれますしねぇ。

電子書籍は絶版にならないとか、旧作の販売に期待というのはいかがでしょう。

ある程度普及したら、同じ本でも、書籍だけのページ・特典、

電子書籍だけの限定ページ・特典みたいな販売方法もありかもしれません(消費者としてはうわっという感じですが)

新刊についてはまだ電子書籍が主流じゃないので、

本屋さんのランキングとか店頭に並んだほうがメリットがあるのかなーと個人的には感じています。

電子書籍と同時に出すとそれだけ返品も来るわけで・・・舵取りが難しそうです。

 

・ライトノベルは圧倒的な「ソードアート・オンライン」人気。

第2四半期までのTOP5中、4作が「ソードアート・オンライン」。アニメ化は大成功だなぁ。

 

・あそこまで泥沼になるんだ・・・・という「ココロコネクト」も

第2四半期累計ではTOP10に顔を出していて、原作には本当に罪はないんだなと。

 

・第3四半期の推しは「エヴァ」13巻。

ここまで息の長いコンテンツという言い方は合っているのか、書いてないだけという気もするけど、

「ハルヒ」の時と同じく、世界同時発売(世界14カ国らしい)。映画もいよいよ公開で盛り上がりそう。

 

・鬼のようなコンテンツがアニメ化され、

人気が出たものは続編や映画などに広がっていく角川IPアメーバはまだまだ続きそうです。

マベちゃんの「閃乱カグラ」のアニメもよろしくお願いしますね。

 

<関連サイト>

平成25年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)角川グループホールディングス(9477) (Air-be blog)

 

<Amazon>

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ロスト・シンボル (中) (角川文庫)ロスト・シンボル (下) (角川文庫)

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