マーベラスエンターテイメント(7844) 平成23年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)


平成23年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(マーベラスエンターテイメント:PDF)

業績予想の修正に関するお知らせ(マーベラスエンターテイメント:PDF)

子会社株式の減損処理による特別損失の計上に関するお知らせ(マーベラスエンターテイメント:PDF)

四半期報告書 ‐ 第14期 第3四半期(平成22年10月1日 ‐ 平成22年12月31日)(マーベラスエンターテイメント&EDINET&考える株式投資:PDF)

 

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H23 Q1 (実績) 18億2000万円 2億2000万円 1億9100万円 1億8700万円
H23 Q2 (実績) 45億6400万円 4億6700万円 4億2900万円 4億2100万円

H23 Q3 (今回発表)
(前年比(%))

57億6400万円
(△12.7%)
4億0900万円 3億6400万円 3億5400万円
H23 Q4 (予想:変更前) 65億円 1億8000万円 1億円 9000万円

H23 Q4 
(予想:今回発表)
(増減額)
(増減率(%))

68億円
(+3億円)
(+4.6%)
2億円
(+2000万円)
(+11.1%)
1億3000万円
(+3000万円)
(+30.0%)
1億2000万円
(+3000万円)
(+33.3%)

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

画像Ver.

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●業績修正の理由

プラス要因

売上高

・「プリキュア」シリーズが音楽商品・映像商品ともに過去最高水準の好調な販売実績で推移

・7月に発売した「牧場物語 ふたごの村(DS)」の受注が引き続き好調に推移しており、通期の販売本数が20万本を超える見込み

・PC向けブラウザゲーム「みんなで牧場物語」について、当初見込んでいなかった一部海外地域における運営権のライセンス収入を獲得

 

利益

・「プリキュア」シリーズや主力コンテンツを中心としたCD・DVD受注及び権利配分収入・配信収入がいずれも好調に推移

・「牧場物語 ふたごの村(DS)」をはじめ国内で発売した各タイトルがいずれも計画を上回る受注を獲得した

・「ブラウザ一騎当千(PCブラウザ)」がサービス開始初月から収益化を果たす非常に好調な会員獲得・課金推移となった

・「みんなで牧場物語(PCブラウザ)」の海外ライセンス収入の獲得

 

マイナス要因

売上高

・「みんなで牧場物語」の課金サービス開始遅延により当期への業績寄与が限定的になる見込み

・当初期中に発売を予定していた「勇者30 SECOND(PSP)」の発売を来期に延期

 

利益

・PS3・Xbox360向けに開発着手していた大作RPGタイトルについて、今後の市場環境を鑑みて開発の中止を決定し、開発中止に係る費用245百万円を売上原価に計上

・米国子会社Marvelous Entertainment USA, Inc.について、同社の事業環境および今後の見通しを勘案し、個別決算において同社株式の減損損失1億15 百万円を特別損失に計上(→子会社株式の減損処理による特別損失の計上に関するお知らせ

 

 

連結経営成績に関する定性的情報

>売上高におきましては、音楽映像事業における「プリキュア」シリーズや、

>デジタルコンテンツ事業における「牧場物語 ふたごの村(DS)」など、

>主力シリーズを中心に販売実績が好調に推移したものの、

>デジタルコンテンツ事業において発売タイトル数の絞込みを行ったことや、

>海外戦略の見直しに伴い欧州地域での自社発売を行っていた

>英国子会社Rising Star Games Limitedの当社保有全株式を平成22年1月に売却したこと、

>舞台公演事業において計上公演数が減少したこと等により、前年同期と比較して減少いたしました。

>利益におきましては、デジタルコンテンツ事業において開発中止に係る費用245百万円を計上したものの、

>前期に行ったコンテンツ資産の評価損計上がなかったことや、株式譲渡した海外子会社の損失分が減少したことに加えて、

>各事業における主力コンテンツの販売実績が好調に推移したことや、

>効率化の推進による採算性の向上と各種固定費の圧縮等により、黒字転換いたしました。

>尚、平成22年12月1日をもって当社の連結子会社である

>株式会社アートランドのアニメーションの企画・制作事業を会社分割して新設会社に承継し、

>さらに同日付で新設会社の全株式を譲渡しております。

 

1.音楽映像事業

3Q:売上高:27億7800万円(前年同期比+3.2%)、セグメント利益:5億2600万円(前年同期比+47.0%)

(2Q:売上高:21億6400万円(前年同期比+36.1%)、セグメント利益:4億3700万円(前年同期比+112.5%))

(1Q:売上高:10億7400万円(前年同期比+40.4%)、セグメント利益:2億2400万円(前年同期比+65.0%))

 

音楽

・「プリキュア」シリーズの企画音楽が好調に推移した

・新規音楽配信サイトへのコンテンツ供給が進み、音楽配信収入も大きく伸長

・アーティスト作品では、新たに「佐々木喜英」がデビューを果たした他、専属アーティスト「古川雄大」、「中河内雅
貴」、「vistlip」のCD・ライブDVD等を編成

 

映像

・「ミュージカル『テニスの王子様』」関連DVD、「家庭教師ヒットマンREBORN!」、「フレッシュプリキュア!」、「遊☆戯☆王5D’s」、「真・恋姫† 無双」、「11eyes」等の映像商品化を行った

・新たに「ハートキャッチプリキュア!」、「いちばんうしろの大魔王」、「真・恋姫†無双~乙女大乱~」、「祝福のカンパネラ」、「オオカミさんと七人の仲間たち」等の映像商品化を行った

・特に「ミュージカル『テニスの王子様』」において1stシーズンの完結及び2ndシーズンの開幕に伴う活況により関連DVDの受注が好調に推移した

・「プリキュア」シリーズにおいてTVシリーズ・新作映画のDVDやシリーズ初となるブルーレイ商品の受注が好調だった

・映画の配分収入が拡大した

 

音楽映像全体

・これらの音楽・映像各コンテンツの好調な実績に加えて、音楽映像事業全体として組織の合理化等による固定費の圧縮に努めた

 

2.デジタルコンテンツ事業(ゲーム)

3Q:売上高:22億5000万円(前年同期比△25.8%)、セグメント利益:8900万円(前年同期:△13億1100万円)

2Q:売上高:17億2600万円(前年同期比△12.9%)、セグメント利益:1億3000万円(前年同期:△2億8700万円)

(1Q:売上高:5億3200万円(前年同期比△55.4%)、セグメント利益:7100万円(前年同期:△1億3100万円))

 

家庭用ゲーム

国内

・当社主力シリーズの新作「牧場物語 ふたごの村(DS)」、「NO MORE HEROES 英雄たちの楽園(PS3/Xbox360)」、「NO MORE HEROES2 DESPERATE STRUGGLE(Wii)」、 版権タイトル「一騎当千 XROSS IMPACT(PSP)」、「Fate EXTRA
(PSP)」の6タイトルを発売した(前年同期は16タイトル発売)。

 

海外

「ARCRISE FANTASIA(Wii 北米向け/邦題:アークライズ ファンタジア)」、「HARVEST MOON:GrandBazaar(DS 北米向け/ 邦題: 牧場物語 ようこそ!風のバザールへ)」、「NO MORE HEROES 2DESPERATE STRUGGLE(Wii 欧州向け)」、「NO MORE HEROES:Heroes' Paradise(PS3 欧州・北米向け/邦題:NO MORE HEROES 英雄たちの楽園)」等をライセンス

 

家庭用ゲーム全体

・特に、「牧場物語 ふたごの村(DS)」については、前作実績を大きく上回り累計出荷20万本に迫るヒットとなった

・「FateEXTRA(PSP)」も累計出荷10万本を超えるヒットとなった

・PS3・Xbox360向けに開発着手していた大作RPGタイトルについて今後の市場環境を鑑みて開発を中止することを決定し、開発中止に係る費用として245百万円を売上原価に計上した

 

オンラインゲーム

・当社初となるPC向けブラウザゲームとして「みんなで牧場物語」のオープンサービスを平成22年11月25日に開始し、サービス開始より順調に会員を獲得している

・お客様の満足度を高めるため、より快適な動作環境の実現に向けたシステムの改善を優先し、本格的な課金サービスの導入を遅らせた結果、本格的な収益化には至っていない

・海外の一部地域における「みんなで牧場物語」の運営権の売却に成功し、ライセンス収入を獲得した

・平成22年12月1日には、「ブラウザ一騎当千(PCブラウザ)」のオープンサービスを開始し、会員獲得及び課金状況ともに計画を上回る好調な推移

 

デジタルコンテンツ全体

・売上高においては、家庭用ゲーム機向けゲームソフト分野の戦略見直しに伴い、国内発売タイトルの絞込みと英国子会社Rising Star Games Limitedの当社保有全株式を平成22年1月に売却したことが主因となり前年同期と比べて減少した

・利益面においては、開発中止に係る費用の計上があったものの、前期に行ったコンテンツ資産の評価損計上がなかったこと、株式譲渡した海外子会社の損失分が減少したことに加えて、国内で発売した新作の採算性が改善したこと、組織の合理化等による固定費の圧縮を行ったこと等により利益改善した

 

 

3.舞台公演事業

3Q:売上高:7億3500万円(前年同期比△16.6%)、セグメント利益:9000万円(前年同期比+88.5%)

2Q:売上高:6億7400万円(前年同期比△13.1%)、セグメント利益:9700万円(前年同期比+246.9%)

(1Q:売上高:2億1300万円(前年同期比+82.0%)、セグメント利益:2500万円(前年同期:△5200万円))

 

・平成21年12月から平成22年3月にかけて公演した「ミュージカル『テニスの王子様』 The Final Match 立海 Second feat. The Rivals」の後半22公演分、平成22年4月に公演した「ミュージカル『エア・ギア』 vs. BACCHUS Top Gear Remix」10公演分、平成
22年5月に公演した「ミュージカル『テニスの王子様』 コンサート Dream Live 7th」11公演分、平成22年8月に公演した「マリア・マグダレーナ来日公演『マグダラなマリア』~マリアさんの夢は夜とかに開く!魔愚堕裸屋、ついに開店~」20公演分、合計63公演分の実績を計上した(前年同期は110公演分の実績計上)。

・「ミュージカル『テニスの王子様』」の1stシーズンが平成22年5月で完結し、前年同期には計上されていた夏の公演の開催がなかったため、計上公演数が大幅に減少し減収となった

・利益面においては、開催地の適正な選定による効率運営が実現したことに加え、1stシーズン完結に伴う公演の活況により観客動員数及び物販売上が好調に推移し、前年同期と比較して利益率が改善した

 

<勝手なヒトコト>

・2Q→3Qでは減益。主な理由としてはPS3/Xbox 360の大作RPGの開発中止 △2億4500万円。

マーベラスUSAの減損 △1億1500万円。それでも大コケしていないのは音楽・映像様様でしょう。

・数字的にはちょっとだけど上方修正。予想の通りいくと4Qでもさらに赤字を見込んでいるみたいだけどどうだろう?

 

・ハートキャッチプリキュアで利益をキャッチだよ!(言いたかっただけ)

・その他作品は弱い作品が多いですが、春~夏アニメは1つくらい中ヒットするんじゃない?

 

・牧場物語DSは年末の特需で売り上げを伸ばした模様で20万本突破見込み。

11月12日の時点で177,700本だった(Air-be blog:2010/11/19:質疑応答のQ1部分)

のでそこから2万本強くらい売り上げることになります。

大手メーカーからすれば2万本なんてショボイ数字ですが、マーベラスにとっては大きい。(下手な新作より数出てますしね)

・PS3/Xbox 360の大作RPG開発中止のタイトルが気になりますが、朧村正の続編じゃないよね・・・。

・そろそろ家庭用ゲームの膿出しは最終局面でしょうか。

どうしても制作中止タイトルは出てくると思うので、リリースするタイトルでそれを上回らないといけないですね。

・勇者30 SECONDについては正式に来期以降のリリースが決定。4月以降のリリースとなります。

 

・オンラインゲームについては、バグがけっこう出ていて課金がストップしていたのは知っていたので想定内。

ただブラウザ三国志を制作しているのに、開発元はそこらへんのノウハウが生かされていないんじゃなイカ?

戦国IXAでも直近でやらかしたみたいだしさ。

マーベラスの強みとしては、他社が獲得に躍起になっているIP(知的財産)を

他社よりハードルが低く獲得できることだと思うので、うまく組み合わせて会員を増加できるといいですね。

もちろんキャラゲーオンラインで満足しないで、いい作品を作ってほしいですが。

 

・ミュージカルについてはドワンゴのニコミュがライバルになってくると思うので、

コネが通じるかわからないけどうまくニコニコ等をうまく使っていく方向でいかがでしょうか。

 

・個人的に思うのは、とりあえず今期は儲かりすぎを抑えて(財務も強化しないといけないんだけど)

来期以降の種まき時期だと思います。

株価は大幅に上昇していますが、これだけ上昇しているということは市場はもっともっと増額を望んでいるはず。

短期的には株価下落するかなーとも思っていますが(別の要因でキープするくらいになるかもしれないが)

それでいいと思ってます。

 

<関連サイト>

決算発表(マーベラス社長ブログ)

>とにかく毎日、楽しく仕事に取り組めているのが
>自分では良いことだと思っています。

どん底の時期は過ぎ去ったかな。

 

マーベラスエンターテイメント(7844) 2011年3月期第2四半期決算説明会 2010年11月12日開催(Air-be blog:2010/11/19)

平成23年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) マーベラスエンターテイメント(7844)(Air-be blog:2010/11/09)

マーベラス(7844)、平成23年3月期第2四半期を大幅上方修正(Air-be blog:2010/9/27)

平成23年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) マーベラスエンターテイメント(7844)(Air-be blog:2010/08/09)

 

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