マーベラスエンターテイメント(7844) 2010年3月期 決算説明会
・2010年3月期 決算説明会(マーベラス:動画:音出ます)
・2010年3月期 決算説明会 資料(マーベラス:PDF)
・平成22年3月期 決算説明会 質疑応答概要(マーベラス:PDF)
平成22年5月18日に開催された機関投資家向けの決算説明会の模様が公開されました。
間違いがたぶんあると思うのでおかしいところあったら教えていただけると。
I-1.音楽映像業界の市場動向(全体)
音楽市場
・国内ソフト市場が以前縮小傾向にあることに加えて、これまで拡大基調にあった有料音楽配信市場が止まってきている。
・マーベラスの主力アイテムである子供向けアニメCD(=プリキュア)についてはこの影響をあまり感じなかった。
・スマートフォンの普及がダウンロード配信にどのような影響を与えるか着目していく。
映像市場
・Blu-rayが拡大しているがDVDの縮小を補うまでにはなっていない。DVD市場は一時期の縮小よりは下げ止まり感がある。
I-2.国内ゲーム業界の市場動向(全体)
・ハード市場は大幅減になったが、ソフト市場は-1.8%減と微減となった。
・上位10タイトルで売り上げ全体の30%を占め(前年は24%)、売れるソフトと売れないソフトの格差が広がる。
・残りの70%を1200タイトルで分け合う形になっている。
・上位10タイトルのうち4タイトルが任天堂(っていうかポケモンもだけどね)、PS3が初のTOP10入りをしてきた。
I-3.海外ゲーム業界の市場動向(全体)
・最大の市場北米は日本と同等の減少率だが、ソフト市場だけ見ると日本以上の落ち込み。
・欧州市場で代表される英国は最も落ち込みが激しい地域となった。
I-4.新しいメディアの台頭
・Blu-rayについては規模は小さいが大きく成長を続けている。
・iPhoneに続き各社から出ているスマートフォン、iPadがゲームだけではなく音楽・映像配信についても有望。
・オンラインゲーム市場についても1000億円市場に成長していると思われる。
・従来のPCオンラインゲームに加えてSNSのソーシャルアプリ、ブラウザゲームが急成長している。
I-5.ライブ・エンタテイメント業界の市場動向(全体)=マーベラスでいう舞台興行
・ステージ事業に対しては微増ながらも安定した成長をしている。増加分に関してはかなり若い女性のお客様が増えている。
(テニミュはすごく人気だけど他社もこの分野でいろいろタイトル出してきてますからねぇ・・・)
I-6.2010年3月期の業績(マーベラス分)
・不本意ながら2期連続の赤字決算となった
・計画:営業利益3億円→実績:営業利益△16億6800万円
・ゲーム資産の一括償却:△13億円が一番大きい(一部償却が18タイトルで△8億円、開発中止が6タイトルで△5億円)
・ゲームタイトルの発売延期:△3億2700万円(国内外6タイトル、計12タイトル)
・ゲーム国内新作不振:△4億9600万円
(当初計画:29タイトル111万本→発売延期・中止で20タイトル66万本)
・子会社売却影響:△8400万円(4Qで子会社を売却した影響)
II.セグメント別の状況
II-1.音楽映像事業
・配信売上高:4800万円(前期5600万円)
・ブルーレイソフト売上高:1億3200万円(前期3400万円)
・プリキュアシリーズが大変好調に推移した
・ビジュアル系バンドvistlipが黒字化をした
・継続作品:プリキュア、REBORN!、大変利益率の高いテニミュDVDは堅調に推移
・映像商品に占めるブルーレイの割合が1.4→5.9%に増加した
II-2.デジタルコンテンツ事業
国内 20タイトル:66万本(△4タイトル、△29万2000本)
Wii:5タイトル(前期比+2タイトル)、18万6000本(前期比+6万6000本)
DS:7タイトル(前期比△4タイトル)、21万6000本(前期比△21万2000本)
PS2:0タイトル(前期比△5タイトル)、8000本(リピート)(前期比△10万7000本)
PSP:6タイトル(前期比+1タイトル)、24万本(前期比△4万7000本)
PS3:1タイトル(前期比+1タイトル)、6000本(前期比+6000本)
Xbox 360:1タイトル(前期比+1タイトル)、3000本(前期比+3000本)
(Red Seeds Profileの売上がまるわかり!w)
欧州 11タイトル:31万9000本(△5タイトル、△22万9000本)
Wii:5タイトル(前期比+3タイトル)、21万7000本(前期比+14万3000本)
DS:4タイトル(前期比△7タイトル)、8万7000本(前期比△31万6000本)
PS2:0タイトル(前期比△2タイトル)、0本(前期比△1万本)
PSP:1タイトル(前期比+0タイトル)、1万1000本(前期比△4万8000本)
米国 4タイトル:9万5000本(+1タイトル、+4000本)
Wii:2タイトル(前期比+1タイトル)、6万5000本(前期比+3万3000本)
DS:1タイトル(前期比+0タイトル)、1万1000本(前期比△1万2000本)
PSP:1タイトル(前期比+0タイトル)、1万8000本(前期比△1万7000本)
・1タイトル平均販売数は減少。
国内3.3万本に減少(前期は3.7万本)、欧州2.9万本に減少(前期は3.4万本)、米国2.0万本に減少(前期は2.3万本)
・クオリティの向上という意味では成果を出すことができた。(悪いモノもあるけどね・・・)
II-3.舞台公演事業
・テニミュクライマックス、マグタラなマリアとの計画通りに推移し過去最高の売り上げ。
・テニミュのライブビューイング(映画館での同時生中継)が定着してきている。夏:8000人、冬10000人。
III.2011年3月期業績予想
アニメーション
・新規4タイトル(恋姫3期・大魔王・カンパネラ・未発表1作品(主幹事ではない))
継続作品3タイトル(プリキュア・REBORN!・テニミュ)
デジタルコンテンツ
・国内新作10タイトル、40万本(前期は20タイトル、66万本)
・海外12タイトルライセンス(前期は自社発売15タイトル、ライセンス22タイトル)
・オンライン・ブラウザゲームに本格参入(PC版牧場物語も)→営業利益1.5億円目標
舞台公演事業
・既存シリーズより3作品の公演(テニミュ、マリア、エアギア)
・テニミュは1stシリーズ完結
・下期より新たなシリーズ作品を立ち上げ
全社
・全体で70名約40%人員削減を行った
III-2.2011年3月期セグメント別の構成比
・音楽映像事業が売上高では50%、営業利益では60%を占めるようになる
・今期から全社に含まれていた経費について、各セクションで計上をするように変更した
III-3.音楽映像事業
・10月ラインナップ番組がなく4月に2番組と7月に2番組に新番組を予定している。
=今期の新番組はこの4作品のみ。
・7月に発表前のタイトルが1タイトルある。(主幹事作品ではたく他社が主幹事の作品に出資する形)
・テニミュ冬公演とドリームライブを編成する
III-4.デジタルコンテンツ事業
・実績のある厳選10タイトルリリース。
・3DS向け、ブラウザゲームについても今期から着手。
国内 10タイトル:40万本(△10タイトル、△26万本)
Wii:2タイトル(前期比-3タイトル)、3万本(前期比-15万6000本)
DS:1タイトル(前期比△6タイトル)、10万本(前期比△11万6000本)
PS2:0タイトル(前期比+0タイトル)、0本(前期比△8000本)
PSP:4タイトル(前期比△2タイトル)、20万本(前期比△4万本)
PS3:2タイトル(前期比+1タイトル)、5万5000本(前期比+4万9000本)
Xbox 360:1タイトル(前期比+0タイトル)、1万2000本(前期比+1万2000本)
なんと今期DSは牧場物語だけ!!!10万本計画。
えぇ?俺のルミナスアークは終わったか?→枠としてはPS3とかあるか?
WiiはNO MORE 2とあと未発表1タイトルで3万本の計画、
PSPは強気の4タイトルで20万本計画。一騎当千がもう出ているのでFateがコケると終わる。残2タイトル。
PS3とXboxで NO MORE HEROESがもう出ているので後はPS3の未発表1タイトルが3万本くらいの計画。
PSPの計画がハードル高い感じもしますが、その他については現実的な数字な気がします。
今期は相当絞ってますね・・・寂しいです。今期3DSや次世代PSP?の記述はなし。
・海外は自社販売は当面撤退。米国5タイトル、欧州7タイトルのライセンスを行う予定。
海外比率は34.6%から12.6%に減少。
・デジタルコンテンツ評価減を避けるために役員全員で決めるようにする。
・開発遅延の防止、クオリティ向上のため、制作とは独立した専任部門を設置する。
・オンラインゲームについては国内のみ計上しているが、海外にも売り込んで行く。
・据え置き機では2~3年、開発費2億円~4億円をかける、
携帯機では1~2年、開発費5000万円~1.5億円をかけるが、
ライトなブラウザゲームでは3ヶ月~6ヶ月、開発費3000万円~7000万円程度
手がけている大型のMMORPG作品で6ヶ月~1年程度で初期投資金額は1億円~1.5億円程度になる。
まさかMMORPG作っているとか・・・。
リリース予定・発売済パッケージ
PS3/Xbox 360(2タイトル扱い)
・NO MORE HEROES PS3:実績2.5万本(計画2.4万本)、Xbox 360:実績2.0万本(計画1.5万本)
前作WiiのNO MORE HEROESは国内3.6万本。
PSP
・一騎当千 実績2.2万本(計画2万本)
前作の一騎当千は3.4万本。
・Fate EXTRA
角川ゲームスさんやカプコンさんでは14~15万本売っているタイトル。
DS
・牧場物語(DS5本目) 目標10万本
前作(4本目) 国内13万8000本
・その他5タイトルについても過去に実績のあるタイトルとなっている(リリースしたことのある続編っていう意味だと思う)
ブラウザゲーム
・牧場物語 for mixi mixiのゲームで6位(会員143万人) ライセンスという形。
・学校をつくろう! for mixi 共同事業という形だが、自社で手がけているタイトル。
mixiのPC向けとしては20位(会員数66万人)くらい。
・牧場物語(PC)を夏についにリリースする。牧場や動物系は流行っているのでなんとしても上位に食い込みたい。
舞台公演事業
・公演が減り一時的に売上が減る。効率運営を手がける。
・3回目のマグタラなマリアは1万8000人まで拡大を行う。シリーズとして定着してきているのでは。
・ジャンプで連載していた分は1stシーズンとして終了。物販が好調。
・2010年3月期決算説明会 質疑応答概要(マーベラス:PDF)より
・PS3/Xbox 360NO MOREの海外販売はするの?→時期は未定ですが、現在他社へのライセンスアウトを介した海外での発売を検討しております。(あの質でできるのかな)
・PS3ソフトは今期中1タイトル作るよ!
・純資産やばいけど資本増強は?→本業で利益を上げることで純資産を増加させることを大前提としていますが、それ以外の方法についても、臨機応変に取り組んでまいりたいと考えております。(できるんだろうか・・・)
<関連サイト>
・平成22年3月期 決算短信 マーベラスエンターテイメント(7844)(Air-be blog:2010/05/10)
・マーベラスエンターテイメント(7844) 2010年3月期 第2四半期決算説明会(Air-be blog:2009/11/09)
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