マーベラス大幅下方修正・大幅赤字へ(2年連続)【2010/01/26 Update】
2010/01/26 Update:社長ブログ、関連記事を追加です。
・業績予想修正(マーベラス社長ブログ)
ブログを書いている上場会社の業績が思わしくないんだよなー・・・。
>このような事態を招いたのは、第一に時代の流れを
>読み切れなかったことだと反省しています。
>ゲーム開発には何年もの時間がかかることもあり、
>時代・市況の予測をして進めるのですが、
>完成した時の市況の厳しさに対する見込みが十分で
>なかったと感じています。
たしかにゲームはコンテンツ処理で赤字ばかり出してたからなぁ。
景気が良いときは新規タイトルもノリノリになるんでしょうけどレベルファイブくらい緻密でないと売れない。
>ノウハウ、過去作品を含めたライブラリー、社員等々
>生かせる財産は沢山存在していると確信しています。
失敗したことを活かすことができるのか財産もあるけど負債もかなりある。それすらも乗り越えた時にはマーベラスなんだけど。
・マーベラスエンターテイメントが業績予想を大幅下方修正、あのソフトが凋落の原因(まこなこ)
未だバグのマーベラスっていうイメージは払拭できずか。いい作品ほんと多いんだけどなー。
最後に書かれている通りに前期で膿を出し切ったと思っていたと思っていた中でまた膿を出すことになってしまいました。
今の状態は重体&入院レベルかな。新作出さずにおとなしくしてるしかないですね・・・。
・マーベラス社長「時代の流れを 読み切れなかった」「時代・市況の予測が不十分だった」(はちま起稿)
息子さんは才能なかったかねぇ・・・?
・マーベラスが3日ぶり急反落、10年3月期予想を営業赤字に下方修正(モーニングスター&Yahoo!ファイナンス)
ストップ安かと思ったら案外リバウンドしまして意外な感じ。
2010/01/24
・業績予想の修正に関するお知らせ(マーベラス:PDF)
・コンテンツ資産の評価減及び貸倒引当金繰入並びに特別損益の発生に関するお知らせ(マーベラス:PDF)
・連結子会社(株式会社デルファイサウンド)の異動に関するお知らせ(マーベラス:PDF)
・連結子会社(Rising Star Games Limited)の異動に関するお知らせ(マーベラス:PDF)
やってきました。マーベラス大幅下方修正、大幅赤字タイム。
昨年の赤字を上回るそして過去最悪の赤字になる見込みです。
そして連結子会社のアニメーションの収録やアニメの企画楽曲・ゲーム音楽等の原盤制作を行っていたデルファイサウンド、
欧州地域におけるグループ自社ブランドのゲームソフト販売を行っていたRising Star Games Limitedの株式を売却。
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 四半期純利益 | |
前回発表予想(A) | 103億円 | 3億円 | 2億4000円 | 1億円 |
今回発表予想(B) | 80億円 | △17億円 | △17億6000万円 | △17億円 |
増減額(B-A) | △23億円 | △20億円 | △20億円 | △18億円 |
参考:前期実績 | 101億3900万円 | △12億3800万円 | △13億0800万円 | △12億2100万円 |
()は前年同期比を表わし、△はマイナスや赤字を表わします。
(画像ver.)
<業績修正の理由>
1.小売店におけるゲームソフト受注は一部の大型タイトルに集中し、
海外においてもゲームソフトの店頭販売価格が大幅に値引きされるなど、予想を超えて厳しい環境。
2.当社においては新たなオリジナルシリーズの創出とブランド力の確立に向けて、
ワールドワイド向けの大型タイトルの投入に注力してまいりましたが、
厳しい販売環境下において海外を中心に販売計画を大幅に下回る見込み。
3.現状の厳しい市況を鑑み、特に海外市場における将来の販売計画の見直しを行った結果、
それらに係るコンテンツ資産の評価減(7億28百万円)を売上原価に計上するとともに、
複数タイトルの発売中止や発売延期の判断を余儀なくされ、収益を圧迫。
4.海外展開についての経営方針の見直しや、
徹底的な経営効率の向上を図るため組織再編及び採算性の低い分野からの撤退を検討した結果、
当社が株式の100%を保有する株式会社デルファイサウンドの全株式を、
また当社が株式の50%を保有する英国子会社Rising Star Games Limitedの全株式を、共に平成22年1月末までに売却。
これらの組織再編に伴い連結決算上は子会社売却益(1億22百万円)が特別利益として発生する見込み。
5.連結子会社株式会社アートランドの今後の業績見通しを勘案した結果、
同社に係る減損損失(47百万円)が特別損失として発生する見込み。
<業績修正の理由まとめ>
(プラス要因)
1.保有するデルファイサウンドとRising Star Games Limitedの株式を売却し1億2200万円の特別利益。
(マイナス要因)
1.コンテンツ資産の評価減として7億2800万円の特別損失。
2.複数タイトルの販売中止+発売延期の判断で売上高、利益とも減少・損失。
3.アートランドの減損損失4700万円の特別損失。
が売上高23億円の減少、営業利益・経常利益の20億円損失、当期純利益18億円損失につながったと。
<今後の対応>
1.欧州・北米における自社発売は当面撤退し、
今後はライセンス販売による作品供給を主体とすることで、海外販売リスクを極小化
2.過去実績のあるシリーズタイトルを中心としたポートフォリオとし
開発投資の更なる絞り込みを行うことで、確実な利益体制への転換
3.(2.)かつ、それらの安定的な利益体制のもと、
ソーシャルアプリやブラウザゲームなど新たな成長市場へと限られた経営資源を集中投下する
4.主力コンテンツである「ミュージカル『テニスの王子様』」シリーズ、「プリキュア」シリーズ、
「家庭教師ヒットマンREBORN!」シリーズにより安定的なポートフォリオを構築
5.(4.に)加えて、それらに変わる新たなコンテンツの発掘や、ライブラリを活用した配信市場等の開拓
6.、財務体質の改善・強化を最重要課題として、経営資源の集中と選択により投資を絞り込み、
より一層の効率化を目指す中で、採算性の低い分野からの撤退を推し進めるとともに、
営業・経営の規模に照らし合わせた合理的な組織への転換に向けて、柔軟な再編
7.平成23年3月期(来期)の業績予想につきましては、平成22年5月14日に発表
<今後の対応まとめ>
1.財務体質の改善・強化を最重要課題とする。
2.過去に実績のあるシリーズを中心に開発投資する(新作はあまり出てこない見込み)
3.実績のあるシリーズで上げた利益のもとにソーシャルアプリやブラウザゲームなど新たな成長市場へ経営資源を集中投下する。
4.海外の自社販売は当面撤退しライセンス販売による作品供給とする。
5.アニメも実績のあるシリーズを中心として安定的な収益体制にする+実績のあるシリーズを作るために新たなコンテンツの発掘やライブラリを活用した配信市場の開拓をする
プレスリリース文からはこんな感じ。
<勝手なヒトコト>
・今回の業績下方修正で社長が引き受けた増資分(5億円)を帳消しにして債務超過寸前に。次この赤字が出たら本当にアウト。
とはいえ社長はお金持っているはずなので、その時はTOBでもして上場廃止にして株式非公開化しそうですけど。
・3年前の業績大幅下方修正の時も取締役退任→業績下方修正をやったよね。
→取締役の異動に関するお知らせ(マーベラス:PDF:H18/10/17)
→平成19 年3 月期業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ(マーベラス:PDF:H19/3/20)
→片岡義朗さんがマーベラス取締役から退任→ドワンゴに入社してミュージカル製作へ【2010/01/12 Update】(Air-be blog)
→そして今回の。
・DS牧場物語、PSP Fateが延期なのもかなり影響していると思う。
決算時期にドラクエ廉価版とかめちゃくちゃ出しやがって自社のことしか考えないスクエニは死ねばいいと思うw(スクエニも必死なのはわかるんですけどね、アトラスの世界樹も影響受けたよね、そしてこれからも影響受ける会社が多いと思う)
・『牧場物語 ふたごの村』発売日が延期に(ファミ通.com)
・「フェイト/エクストラ」発売延期のお知らせ(フェイト/エクストラ ニュースブログ)
フェイトの方は本当に間に合ってなかったのかわからないんだけど。
・映像/音楽に関しては過去にすげぇ赤字出しましたけどそれからは安定した黒字も出していて
作品が弱いといえば弱いところもあるんですがこれから頑張っていただきたいということで。
・正直今からソーシャルアプリに本格参入と言っても遅い気がする。参入せざるを得ないけど。
オンラインゲームとかどうなったんだろう?
・デルファイサウンドの譲渡先はアミューズキャピタル(Official)と言って、
マーベラス社長と社長のお父さん(元セガ社長)がやってる会社です。
なので外部に売却をしたという印象ではないです。マーベラスのために資金を出したっていう印象です。
ちなみにこのアミューズキャピタルはAQインタラクティブや携帯電話向けの牧場物語をリリースしているライブウェアの株主でもあります。ライブウェアは昔マーベラスが株式を売却した会社。
・Rising Star Games Limitedの譲渡先は元マーベラスの専務取締役をやっていた方への譲渡となります。
こういうのがコネっていうんでしょうか・・・。
・結局無理に事業を拡大しても利益がついてこないと撤退を迫られてしまうと。
当たり前だけど。株式発行したお金は消えていく・・・。無理な買収とかね。
・奇跡の価値は(エヴァンゲリオン)
・奇跡は起きないから奇跡って言うんですよ(Kanon)
一度かなり痛んでしまうとなかなか復活するのは難しいと思うんですよね。特にこういう業界の中堅だと。
カプコンみたいに復活するかというと・・・どうでしょうね。カプコンには貯金もあったからなぁ。
こういう状態の時は逆転ホームランな作品も出るときもあるんですが・・・。
・個人的に楽しみにしていた新作ラッシュが途切れてしまうのが惜しいなと。
PS3などで出せば状況変わってましたかねぇ・・・?
・作るタイトルを絞ってその分宣伝等マーケティングにも力を注いでほしいなぁ。
宣伝が下手と言われてますよね。いいソフトを作れば売れる!と思ってるところがあるんでしょうか。
そういう時代ではなくなったと思います。
・マーベラスの株を売りたい人は多いと思いますが、これでまた保有期間が伸びますね!
そして社長増資分の株式が含み損に。配当出るのが先か会社なくなるのが先か!おいおいいい加減にしろよって声が聞こえてきます。
・私のblogのfinanceカテゴリの1発目が・マーベラス大幅下方修正・大幅赤字へ(Air-be blog:2009/02/27)
なんですよね。まるで進歩していない・・・。
・それでもマーベラスには頑張ってほしいし、おもしろいソフトも個人的には多いので不死鳥のような復活劇を望んでおりますよ。
それはいつ?うーん・・・。
<関連ニュース>
・マーベラス、欧州・北米で自社発売から撤退 不振で今期も赤字に(ITmedia)
・マーベラスエンターテイメント赤字見込みに・・・英国子会社から撤退(iNSIDE)
・マーベラス業績予想修正 レコードディングスタジオ売却(アニメ!アニメ!)
マーベラスがマーベルになってるところがあってウケル。Twitterで教えてあげようかなぁ。
・片岡義朗さんがマーベラス取締役から退任→ドワンゴに入社してミュージカル製作へ【2010/01/12 Update】(Air-be blog:2010/01/12)
・マーベラスエンターテイメント(7844) 2010年3月期 第2四半期決算説明会(Air-be blog:2010/11/20)
・平成22年3月期 第2四半期決算短信 マーベラスエンターテイメント(7844)(Air-be blog:2010/11/9)
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