任天堂とDeNAが資本・業務提携、スマートデバイス向けゲームを開発へ
・任天堂株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーの業務・資本提携合意のお知らせ (Nintendo:PDF)
・第三者割当による自己株式処分に関するお知らせ(Nintendo:PDF)
・第三者割当による自己株式の処分及び主要株主の異動に関するお知らせ(DeNA:PDF)
・任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表(Nintendo)
・任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携 共同記者発表会(YouTube)
・任天堂とディー・エヌ・エーが資本・業務提携、スマホゲーム共同開発(Reuters)
・マリオがスマホに、任天堂が方針転換-DeNAと資本・業務提携(Bloomberg)
ちょっとお仕事がうーんって感じで更新出来てなくてもうしわけないのですが、
これは触れておかないと・・・ということでアップしちゃいます。
急遽会見をするらしい、午後5時に記者会見という話が出たのが、午後3時すぎくらい。
そこから午後4時すぎに、任天堂の株式をDeNAが持つというリリースが出て、午後4時30分に正式発表されました。
任天堂、DENA、5時記者会見、てなーに?
— ロスジェネシーサー証券 (@kzhori) March 17, 2015
任天堂 DeNAへ第三者割当 219億円 https://t.co/QdcarccMBn
— 岡三マン (@okasanman) March 17, 2015
[任天堂HP] 「任天堂株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーの業務・資本提携合意のお知らせ」(PDF)を掲載しました。 http://t.co/4HCws81IqU
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) March 17, 2015
・任天堂株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーの業務・資本提携合意のお知らせ (Nintendo:PDF)
(1) 任天堂のキャラクターを含む任天堂の知的財産(以下 任天堂 IP)を活用した
スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営
(2) 多様なデバイスに対応した新しい会員制サービスの共同開発
の業務提携2点と、
・第三者割当による自己株式処分に関するお知らせ(Nintendo:PDF)
・第三者割当による自己株式の処分及び主要株主の異動に関するお知らせ(DeNA:PDF)
資本提携で、
■DeNAが保有する自己株式15,081,000株(発行済株式数の10.00%、総額約220億円)を第三者割当の方法により任天堂に割当て、同社が DeNA の株式を取得
■同時に、任天堂が保有する自己株式1,759,400株(発行済株式数の1.24%、総額約220億円)を第三者割当の方法により DeNA に割当て、同社が任天堂の株式を取得
両者とも220億でお互いの株式を取得して、
任天堂はDeNAの株式10%(株主第2位)、DeNAは任天堂の株式1.24%(株主第10位)となります。
・任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携共同記者発表(Nintendo)
・任天堂株式会社 株式会社ディー・エヌ・エー 業務・資本提携 共同記者発表会(YouTube)
でこちらで、プレゼン資料と記者会見動画が公開されています。両社の社長が出席。
私が気になった所を動画から抜粋
プレゼン部分から
・ゲーム専用機向けにはしっかり作る
・全く新しいコンセプトのゲーム専用機プラットフォーム開発コード「NX」。具体的な内容は来年発表。
・メンバーズシステム=Club Nintendoに変わる、プラットフォームの中核のひとつ
・抱負:スマートデバイスで成功されているコンテンツ供給者は、
単一のヒットタイトルに依存している構造になっていることがほとんど
我々が任天堂IPを活用するからには早期に複数のヒットタイトルを出したい。
質疑応答から
ほぼ質問は岩田さんに向けて、回答も岩田さん。()で名前を書いてあるところはその人の回答と。
・(協業の成果を)今年中にアウトプットしたい
・任天堂が表に出てくること+DeNA側がサーバサイドや運用やユーザー行動分析など多くなるとは思う
お互いの強みを生かしていく
・ゲーム専用機からスマートデバイスに単純に移植するだけではオリジナルを超えることはできなかった
同じIPをそれぞれのデバイスに合わせ作っていく
・任天堂が納得しない方法でお客様とはビジネスをしない。
F2Pの全てを否定するわけではない。
・任天堂は追い込まれていると書かれるが、追い込まれているとは思っていない
・話をかさねるうちに、ある意味、ある部分では(DeNA側が)黒子になってでも任天堂と事業を考えたいと言ってくれた
・今回の協業がうまくいくと確信しているが、100%うまくいくとは限らないので、
未来永劫、DeNAが独占的というわけではないが、DeNAとの協業に注力する
・抱負で言うのは早いかなと思って言わなかったが、新しいビジネスモデルが一緒に発明できれば最高
・「NX」の発表は、今回の提携は直接関係はないが、
皆様に誤解なく任天堂はこれからゲーム専用機のビジネルをしっかりとやっていく情熱と展望を持っている
ゲームの大好きな人に心から満足していただけるゲームをこれからも任天堂はコアビジネスとしっかりしていく
ゲームビジネスに悲観的だからスマートデバイスの提携発表をしているのではない。
・利益100に対して任天堂とDeNAはどう配分されるのか?
IPを除いた部分では半々になるんですかねぇ~ 投資に応じてリターンを得る
・なぜDeNAとの協業なのか?
「情熱」だと思います。DeNAは繰り返し本気でアタックされた。黒子になってもかまわないという発言。
メンバーズサービス部分で共同開発。ゲーム機部分ではDeNAは事業領域ではないが協力をいとわない。
エース級の人材を投入してくれるというコミットメントがあった。
・最後の質問
(DeNA守安さん)今回の協業を通じて、ノウハウであるだとか、ゲーム作り方の考え方とか
クリエイティブの考え方を任天堂から「盗む」といったらアレなんですけども、いろいろご教授いただいて、
我々単独でも素晴らしいゲームが作れるようになって行きたい。
(岩田さん)お互い学び合いましょう。「盗む」っていうのはちょっとね。聞こえが悪いっすね。
という感じ。ちゃんとオチがついているっていう。
で、私の考えとしては、
どちらも一世を風靡したけど、最近はイマイチ・・・だけど芽が出てきたって感じのポジションですよね。
ネガティブ面から考えてみると
・ユーザ側からしたら、任天堂に失望している人も少なくないのではないか
(実質ゲーム専用機の敗退、衰退なのでは?という思い、スマホに屈するみたいな感じ)
・DeNA側も任天堂側もモチベーションみたいなのは落ちないのか?
DeNA側としては任天堂に勝ちたいとかはないかもしれないけど、抜きたいとかそういう気持ちはあったのではないか
任天堂側はなんでDeNAと組むのかとか現場単位はどうだろう?
・DeNAのイメージがまだあまりいいものではなく、水と油っぽい雰囲気はある
ポジティブ面から考えてみると
・任天堂に株式の10%を握らせることによって、
任天堂IPが使え差別化できる+任天堂のノウハウが学べるならなら安いものなのではないか
・Mobageのプラットフォームなどの運営ノウハウ(サーバなどのバック側)は任天堂になく魅力的
その運営や解析を次世代Club Nintendoに活かすことができれば、よりゲーム開発がしやすくなるのではないか
・そこそこ有力なDeNAにIPを使ってもらって収益を上げることができるのであればいいのではないか
・これからDeNAがまたもし伸びてくるとしても株式10%握っているので、ある程度の抑止力にはなるかなと
いろいろなソースを見てないので、上記のソースでは今のところ、こういう意見かなって感じです。
いろいろ外してたらごめんなさい。
関連記事
コメントはまだありません。