マーベラスAQL（7844）平成24年3月期 決算短信〔日本基準〕（連結）（Update1）

Update1：業績の画像を載せ忘れていたのを追加しました

識者はこう見るを一部追加修正しました

（識者はこう見るはロイター、タイトルの後ろにUpdate1とつけるのはBloombergで統一できてないけど許して）

 

・平成24年3月期 決算短信〔日本基準〕（連結）（マーベラスAQL：PDF）

・通期業績予想との差異に関するお知らせ（マーベラスAQL：PDF）

・剰余金の配当に関するお知らせ（マーベラスAQL：PDF）

・社外取締役候補者の選任に関するお知らせ（マーベラスAQL：PDF）

前期上方修正＆5円増配。今期1000円（前期比：+395円）配当予定。

 

	売上高	営業利益	経常利益	四半期純利益
H23 Q4 （実績：MMVのみ）	69億6500万円	2億0200万円	1億4700万円	1億3100万円
H24 Q3 （実績）	62億6300万円	4億9200万円	4億7000万円	24億5600万円
H24 Q4 （前回予想）	100億円	10億3000万円	10億円	31億4000万円
H24 Q4 （実績：今回発表）	104億2300万円 （+49.6%）	10億4400万円 （+416.5%）	10億2500万円 （+593.1%）	35億3300万円 （+2,591.9%）
H25 Q2 （予想：今回発表）	72億6000万円 （+158.1%）	3億5000万円 （+1,040.4%）	3億1000万円 （+2,280.9%）	1億6000万円 （+2,145.4%）
H25 Q4 （予想：今回発表）	185億円 （+77.5%）	22億円 （+110.6%）	21億3000万円 （+107.8%）	12億9000万円 （△63.5%）

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

画像ver.

 

１.経営成績

＞当社は、平成23年10月１日付で当社を存続会社とした吸収合併方式により、

＞株式会社ＡＱインタラクティブ及び株式会社ライブウェアと合併いたしました。

＞また、吸収合併に伴い、社名を「株式会社マーベラスＡＱＬ」に変更し、

＞併せて報告セグメントも「オンライン事業」「コンシューマ事業」「音楽映像事業」の３事業に変更いたしました。
＞また、当社グループは、当社及び連結子会社１社で構成されておりましたが、

＞吸収合併に伴い、連結子会社が３社増加いたしました。
＞〔オンライン事業〕 株式会社リンクシンク（株式会社ＡＱインタラクティブの子会社）
＞〔コンシューマ事業〕 XSEED JKS, Inc.（株式会社ＡＱインタラクティブの子会社）
＞〔音楽映像事業〕 株式会社デルファイサウンド（株式会社ライブウェアの子会社）
＞さらに、オンライン事業では、Checkpoint Studios Inc.の第三者割当増資を引き受け、

＞第３四半期連結会計期間より、同社を持分法適用関連会社としております。
＞この結果、平成24年３月31日現在、当社グループは、当社、子会社４社及び関連会社１社で構成されております。
＞したがいまして、前年同期との比較において前提条件が異なることから比較数値は表示しておりません。

 

＞（１）経営成績に関する分析
＞①当期の経営成績
＞当社グループが属するエンターテイメント業界は、

＞ソーシャルゲームの市場規模が依然急成長を続けていることに加え、

＞家庭用ゲーム市場におきましても新ハードの登場とソフトの拡充により復調が期待されております。

＞また、音楽分野では、シングルCDが２年連続で前年を上回り、

＞映像分野では、ブルーレイの拡大傾向が続いている等、市場環境が厳しい中にも明るい兆しが見えてきております。
＞このような状況下、当社は、

＞平成23年10月１日付の株式会社ＡＱインタラクティブ及び株式会社ライブウェアとの合併により、

＞「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」を事業ドメインとして、

＞消費者の多様化するニーズに迅速に対応し、

＞話題性の高いコンテンツをスピーディーに開発すべく取り組んでまいりました。
＞当期（平成23年４月１日～平成24年３月31日）における当社グループの連結業績は、

＞売上高10,423百万円、営業利益1,044百万円、経常利益1,025百万円となり、

＞当期純利益は株式会社ＡＱインタラクティブ及び株式会社ライブウェアとの合併による

＞負ののれん発生益及び繰延税金資産の計上等により3,533百万円となりました。

 

＜オンライン事業＞

4Q 売上高：36億9200万円、セグメント利益：6億7200万円

3Q 売上高：17億5400万円、セグメント利益：1億1400万円（参考）

（マーベラスのオンライン部門＋旧AQIのネットワークコンテンツ＋旧AQI子会社のリンクシンク+旧ライブウェアのオンライン＋Checkpoint Studios Inc.）（予想）（AQI＝旧AQインタラクティブ）

 

・「ブラウザ三国志」、「ブラウザプロ野球」、モバイル版「牧場物語」等の主力タイトルが引き続き好調に推移し収益に貢献

・平成23年10月より新たにサービスを開始した「剣と魔法のログレス」につきましても順調に推移

・デバイスの多様化を推進し、「ブラウザ三国志モバイル」、「ブラウザプロ野球モバイル」をそれぞれサービスイン

 

＜コンシューマ事業＞

4Q 売上高：35億2600万円、セグメント利益：5億5000万円

3Q 売上高：21億7400万円、セグメント利益：4億0300万円（参考）

（マーベラスのコンシューマ＋旧AQIのコンシューマ、受託開発、アミューズメント＋旧AQI子会社のXSEED JKS, Inc.）（予想）

 

・平成24年２月に発売した「牧場物語」シリーズの新作、「牧場物語 はじまりの大地（ニンテンドー3DS）」が、

期中の累計出荷本数が19万本を超えるヒットとなり、収益に貢献

・８月に発売した「グランナイツヒストリー（PSP）」、９月に発売した「閃乱カグラ －少女達の真影－（ニンテンドー3DS）」につきましても、新規オリジナルタイトルながらスマッシュヒットを記録し、今後の展開が期待できる当社の新たなIPとして確立
・アミューズメント部門におきましては、「ポケットモンスター」のキッズアミューズメントマシン、「ポケモンバトリオ」が引き続き高い人気を博し、新規パックコレクションの受注も好調に推移

・その他、受託開発につきましても順調に進捗

 

＜音楽映像事業＞

4Q 売上高：32億0400万円、セグメント利益：5億4700万円

3Q 売上高：23億3400万円、セグメント利益：4億5300万円（参考）

（マーベラスの音楽映像、舞台公演＋マーベラス子会社のアートランド＋旧ライブウェア子会社のデルファイサウンド）（予想）

 

・音楽映像制作分野において、「プリキュア」シリーズが引き続き高い人気を博し、音楽商品、TVシリーズの映像商品、過去シリーズのDVD-BOX、その他企画商品等の商品受注や、劇場映画の配給収入等が好調に推移し、多岐に渡って収益に貢献

・また、「ミュージカル『テニスの王子様』」関連DVDや、TVアニメ「遊☆戯☆王」シリーズの10周年を記念して制作された、「劇場版 遊☆戯☆王 ～超融合！時空を越えた絆～」の映像商品、ヴィジュアル系アーティスト「vistlip」の音楽商品等の受注が好調に推移

・その他、当期の映像新作として、「俺たちに翼はない」、「星空へ架かる橋」、「猫神やおよろず」のTV放送、パッケージ発売
・ステージ制作分野におきましては、主力シリーズである「ミュージカル『テニスの王子様』」において、公演３作品、コンサート１作品、合計135公演分の実績を計上

・また、新規舞台作品として、「舞台『弱虫ペダル』」と「VISUALIVE『ペルソナ４』」の公演を行い、いずれも観客動員数が順調に推移

 

＞②次期の見通し
＞当社は、平成23年10月１日付で当社を存続会社とした吸収合併方式により

＞株式会社ＡＱインタラクティブ及び株式会社ライブウェアと合併し、

＞「マルチコンテンツ・マルチユース・マルチデバイス」を事業ドメインとする

＞総合エンターテイメント企業としての新しいスタートを切りました。

＞本合併により得られた膨大な顧客基盤や豊富なコンテンツライブラリを有効活用し、

＞多彩なエンターテイメントコンテンツをあらゆる事業領域において、様々なデバイス向けに展開してまります。
＞以上の取り組みにより、次期の連結業績につきましては、

＞売上高18,500百万円、営業利益2,200百万円、経常利益2,130百万円、当期純利益1,290百万円を見込んでおります。

 

＜識者はこう見る＞（勝手なヒトコトから変更）

●やれば出来る子なんです

 

＜Air-beキャピタル 主席アホルダーアナリスト believe氏＞

ーー前期の業績について

前期の業績については、3DS：牧場物語がかなり売れていたため、

もっとサプライズがあると思ったが、繰延税金資産の計上以外はほぼ前回予想通りでサプライズがなかった。

とはいえ、合併で財務的にも業績的にも生まれ変わった感があり、今後の企業活動に期待が持てるようになった。

（ありがたいが）配当が600円から605円になったのはよくわからない。

 

ーーオンライン事業については

前期については詳細な数字が出てみないとわからないが、

4Qに関しては売上高：19億3800万円、営業利益：5億5800万円となった模様だ。

3Qの時に出していた（Air-be blog：JPG）数字が

売上高：18億4500万円、営業利益：5億9500万円だったので、若干の未達ではあるがほぼ計画線と見ていいだろう。

強気な数字だと思ったがなかなかのところで着地したと思っている。

 

今期の業績についてはオンライン事業が鍵を握ると見ている。

6月から本格的にソーシャルゲームがMobageで順次稼働していく。

コンプガチャ終了など逆風の環境ではあるが、

今までにないハイエンドのソーシャルゲームが提供されると聞いているので、他のタイトルと差別化できるのではないか。

 

ブラウザゲームについては今期「ブラウザヱヴァンゲリヲン新劇場版（仮）」や

カプコンと共同で開発する「ブラウザ戦国 BASARA」が登場予定であり

細かい数字が出てこないのでわからないが、底堅く推移するのではないか。

 

ーーコンシューマ事業については

3DS：牧場物語、3DS：閃乱カグラ、PSP：グランナイツヒストリーと

ピンチになった時のカプコンのように有望な新規IPが連続して出てきた。

閃乱カグラについては、最初の掴みがとてもよくweb上で広がり、飛びついた紳士から中身も評価され

その後ジワ売れという理想的な展開だったように思う。

閃乱カグラとグランナイツヒストリーについては発売後の品薄がとても痛くもったいなかったが、

その反省が牧場物語で生きたかどうかは知らないが、

牧場物語については現在でも週間TOP20に入るなど健闘と続けている。

発売前の2月に調子に乗って15～20万本売れるとホッコリーナ。（Air-be blog：2012/02/14）と書いたが

まさか満額回答で帰ってくるとは予想をしていなかった。

予想が当たらないアナリストが多い中、これはドヤ顔をしてもいいのではないか。

 

今期については

2012/07/19 3DS：ルーンファクトリー4

2012/08/30 3DS：閃乱カグラ Burst

2012/冬 PSP：フェイト／エクストラ CCC

2012/？ Vita：ブラウザ三国志 NEXT

2012/？ 3DS：海王

2012/冬 Vita：SOUL SACRIFICE（受託開発）

などが予定されているが、バランスもよく悪くないのではないか。

PS3やもしかしたらWii Uにも数本出てくると思う。据え置き機でヒットがないのは課題といえる。

海王については現時点で期待していない人が大部分を占めると思うが、

全てのタイトルが当たることはないわけだし、何が当たるかわからない時代、

当たれば儲けものくらいで考えておけばいいのではないか。

 

ーー音楽映像事業については

スマイルプリキュアは私も楽しみに見ている。ハートキャッチに匹敵する面白さだ。

ACE（アニメコンテンツエキスポ）でのプリキュアライブ（Air-be blog）は

とても熱かったのでまたあのような大きなお友達向けのライブが企画できるのであれば期待したい。

定番商品が貢献しているのはいいのだが、

「俺たちに翼はない」、「星空へ架かる橋」、「猫神やおよろず」といった前期の新作映像はボロボロであった。

まずアニメ化時に話題にならず、大部分の人に0話～1話切りされ、

見てみても原作をプレイしていない人には意味不明であったり、

面白くない、悪い意味で話題になるという感じだったのではないか。

作品がよいだけでは売れないことは重々承知していると思うのだが、

人数や時間が足りないのか、CMやっていれば売れると思っているのか、声優が豪華ならば売れると思っているのか、

パンツや乳首出せば売れると思っているのかやる気が感じられない。

Blu-ray/DVDを売りたいならもっと宣伝・広告・話題を放送前から放送後まで提供し続けることが大切ではないか。

このあたりはゆるゆり（スペシャルサイト）がとても上手く展開していると思うので参考にしてほしい。

全員とは言わないが「這いよれ ニャル子さん」みたいな、

みんなで盛り上がれるような作品を視聴者は望んでいるように思う。

「ニャル子さん」OPの曲で一気に知名度が上がったが

そんなミラクルはあまりないので地味に訴えていきまずは見てもらうことが大切だ。

 

ーー今期の業績については

通期で売上高：185億、営業利益：22億円、純利益12億9000万円となかなか強い数字が出てきて驚いている。

1株配当1000円予想はポジティブサプライズと言える。業績への自信も感じさせる。

PDF本文中（2）財政状態に関するに関する分析の部分に

＞加えてオンラインゲームの開発が順調にすすんでいることで無形固定資産が増加しております。

とも書いてあるので、舵取りが難しいオンラインゲームではあるがお客さんを楽しませてほしいと思う。

リスクにもなるが余裕があるときに海外展開をうまく展開できればと考えている。

救済も兼ねてインデックスのアトラスの部分だけゲット出来たりすれば理想と考えているがそううまくはいかないか。

 

社外取締役についてはあまりいい印象を持っておらず好きな人ではないのでネガティブと言わざるを得ない。

肩書きが好きな人だと個人的には思っている。

 

＜関連サイト＞

・マーベラスAQL（7844）2012年3月期 第3四半期決算説明会 (Air-be blog)

・マーベラスAQL（7844）平成24年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結）(Air-be blog)

・マーベラスAQL（7844） 2012年3月期 第2四半期決算説明会(Air-be blog)

・平成24年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕（連結）マーベラスAQL（7844）(Air-be blog)

・マーベラスAQL（7844）、平成24年3月期第2四半期と合併後の業績予想を発表(Air-be blog)

・平成24年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕（連結）マーベラスエンターテイメント（7844）(Air-be blog)

 

＜Amazon＞

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