平成23年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 角川グループホールディングス(9477)


平成23年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(角川グループホールディングス:PDF)

業績予想の修正に関するお知らせ(角川グループホールディングス&日経:PDF)

業績予想の修正に関するお知らせがHPに載っていないんだけどどういうことよ。

 

  売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
H23 Q1 (実績) 320億1800万円 8億1400万円 10億6900万円 △24億7200万円
H23 Q2 (実績) 668億7500万円 24億8700万円 29億0300万円 △20億9900万円
H23 Q3 (今回発表)
(前年比(%))
1044億0100万円
(+5.4%)
53億8300万円
(+87.3%)
59億8700万円
(+91.8%)
1200万円
(△77.8%)
H23 Q4 (予想:変更前) 1360億円 57億円 60億円 20億円
H23 Q4 
(予想:今回発表)
(増減額)
(増減率(%))
1360億円
(+0億円)
(+0.0%)
64億円
(+7億円)
(12.3%)
70億円
(+10億円)
(16.7%)
23億円
(+3億円)(+15.0%)

 

△はマイナスや赤字を意味します。

 

画像Ver.

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>修正の理由
>出版事業においてライトノベルやコミックのメディアミックス作品、ビジネス書、新書等の重版出荷が好調であり、

>またDVD/BDではアニメ作品の販売が増加し、これらが利益増加に貢献したため、

>前回予想に対して営業利益は700百万円、経常利益は1,000百万円、当期純利益は300百万円、

>それぞれ増加する見込みであります。

厳しい環境にある出版業界ですが、角川は得意分野で利益を積み上げ利益を当初予想より15%程度上方修正。

 

各セグメントについて

 

<出版事業>

3Q:売上高:731億0300万円、営業利益:67億6900万円

(2Q:売上高:460億3800万円、営業利益:38億4900万円)

(1Q:売上高:222億4500万円、営業利益:17億5500万円)

 

>書籍はコミック、ライトノベルがメディアミックス効果を生かし好調を持続しております。

>また、実用書、新書、児童書などの新たな事業領域からもヒット作、ロングセラー商品を輩出しております。

>またグループ会社連携の新たな試みとして、角川書店のコミックのキャラクターを

>中経出版の学習参考書に起用した「『らき☆すた』と学ぶ化学[理論編]が面白いほどわかる本」
>を発売し、予想を上回る売行きとなっております。

 

ジャンル別の売上貢献作品

(単行本)
「天地明察」冲方丁、「マリアビートル」伊坂幸太郎(角川書店)
「たった1分で人生が変わる 片づけの習慣」小松易、「20代から身につけたいドラッカーの思考法」藤屋伸二(中経出版)
「世界一かんたん定番年賀状2011」(アスキー・メディアワークス)
(文庫)
「夜明けの街で」東野圭吾、「テンペスト」池上永一(角川書店)

(ライトノベル)
「とある魔術の禁書目録」鎌池和馬、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」伏見つかさ(アスキー・メディアワークス)
「バカとテストと召喚獣」井上堅二(エンターブレイン)
「これはゾンビですか?」木村心一、「伝説の勇者の伝説」鏡貴也(富士見書房)

(コミック)
「らき☆すた」美水かがみ、「そらのおとしもの」水無月すう(角川書店)
「学園黙示録H.O.T.D.」佐藤大輔(富士見書房)
「よつばと!」あずまきよひこ、「とある科学の超電磁砲」冬川基(アスキー・メディアワークス) 「放浪息子」志村貴子、「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ(エンターブレイン)

(DVD、Blu-ray)
「涼宮ハルヒの憂鬱 Blu-rayBOX」、「涼宮ハルヒの消失」、「ストライクウィッチーズ」(角川書店)

(ゲーム)
PSP「デュラララ!!」(アスキー・メディアワークス)
DS「メタルマックス3」(エンターブレイン)

 

<映像事業>

3Q:売上高:249億8100万円、営業利益:△5億3000万円

(2Q:売上高:152億2300万円、営業利益:△5億5400万円)

(1Q:売上高:70億2500万円、営業利益:△4億5400万円)

 

>劇場映画は、シリーズ3作目となる「エクリプス/ トワイライト・サーガ」(配給:角川映画)や

>デンゼル・ワシントン主演「ザ・ウォーカー」(配給:角川映画)などを公開いたしました。
>DVD、Blu-rayでは角川書店発売の「涼宮ハルヒの憂鬱 Blu-rayBOX」、「涼宮ハルヒの消失」が

>大きく売上に貢献いたしました。

>一方、邦画配給作品の興収目標未達や11月以降の劇場動員減が業績に影響いたしました。

 

<クロスメディア事業>

3Q:売上高:208億3500万円、営業利益:△1億2800万円

(2Q:売上高:133億6900万円、営業利益:△3億3500万円)

(1Q:売上高:67億7200万円、営業利益:△2億3400万円)

 

>情報誌では毎年大きな需要期となる年末年始に「週刊ザテレビジョン」(角川マーケティング)を

>はじめとするテレビ情報誌の特大号を発売し、

>新たな試みとして番組表を掲載しないテレビ誌「ザテレビジョンZoom!!」も発売いたしました。

>また、ラーメンプロジェクトの一環として「ラーメンWALKER」を全国36版で発売し、

>Webページとの連動で新たなビジネスモデル創出に取り組んでおります。

>新書では「知らないと恥をかく世界の大問題」池上彰(角川SSコミュニケーションズ)がロングセラーを続け、

>単行本でも「日本の恐ろしい真実~財政、年金、医療の破綻は防げるか?」

>辛坊治郎(角川SSコミュニケーションズ)がヒット作となりました。
>iPadの発売や各社新規サービスの開始で大きな話題となっている電子書籍事業では、

>電子書籍を中心とするデジタルコンテンツの販売を行う

>角川グループ独自のプラットフォーム「BOOK☆WALKER」iPad/iPhone版をスタートさせました。
>広告事業は雑誌、ネットともに苦戦が続いておりますが、企業向けカスタムマガジンの健闘が売上の底支えとなり、

>雑誌・広告事業は収益を確保しております。

>一方、新規事業の立ち上げが続くインキュベーション部門とあわせたセグメント全体では営業損失を計上するに至りました。

 

<勝手なヒトコト>

出版事業は文句ない感じですね。

相変わらずライトノベルとコミックを源泉にアニメやゲームに広げていく角川戦略。

ハルヒの映画Blu-ray・テレビシリーズのBlu-ray BOXで映像事業も収穫期。

 

相変わらず映画・シネコン事業は厳しいみたいですが、ここのテコ入れはどうするんだろう。

足を引っ張っていた雑誌も収益が改善しつつありますね。電子書籍ではまだ収益には至らず。

今後収益は上がってくるのかは謎。

 

角川内の再編も一息な感じで再編によってシナジー効果が生まれてくるかが焦点。

さらにゲームも本腰なようで、角川グループのゲームが角川ゲームスに集約、本格始動してきます。

当初はWii向けタイトルが多いみたいなので苦戦しそうな気もしますが、

ライトノベル・コミック⇔アニメ・映画⇔ゲームが角川だけで出来るようになるのであれば、

ゲームからライトノベルやコミックや、アニメからゲームやコミックにも展開でき強力なサイクルが出来る気がします。

 

<関連記事・サイト>

平成23年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 角川グループホールディングス(9477)(Air-be blog:2010/10/27)

平成23年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) 角川グループホールディングス(9477)(Air-be blog:2010/07/29)

 

<Amazon>

 

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