平成22年5月期 決算短信 IGポート(3791)
【2010/08/05 Update】
・2010年5月期決算 決算説明会資料(IGポート:PDF)
>利益面では映像制作において赤字を出す作品が複数出た
>TVアニメ新作「東のエデン」「戦国BASARA」「ToLOVEる」等は健闘しているが全般的版権減少をカバーするまでにはい
>たっていない。
>■現在、2013年5月期にむけて劇場作品2本、大型人気タイトルの続編を企画進行中。2013年の完成を目指す。
機動隊再起動は2013年か・・・遠いなw
【2010/07/10】 過去記事へのリンクを関連リンクに追加しました~
・平成22年5月期 決算短信(IGポート:PDF)
・中期経営計画の策定に関するお知らせ(IGポート:PDF)
平成22年3Q (実績) | 平成22年通期 (修正後予想) | 平成22年通期 (実績:今回発表) | 平成23年通期 (予想:今回発表) | |
売上高 | 46億3600万円 | 59億8800万円 | 59億8900万円 (△15.7%) | 51億2700万円 (△14.4%) |
営業利益 | △1億9200万円 | △2億5200万円 | △2億6200万円 | 2700万円 (黒字転換予想) |
経常利益 | △1億8600万円 | △2億4200万円 | △2億5400万円 | 4600万円 (黒字転換予想) |
当期純利益 | △2億7200万円 | △5億2700万円 | △5億3800万円 | 500万円 (黒字転換予想) |
()は前年同期比を表わし、△はマイナスや赤字を表わします。
画像ver.
平成22年通期(修正後予想)は平成22年6月18日に通期予想が修正され発表された数値です。
・特別損失の発生及び業績予想の修正に関するお知らせ(IGポート:PDF)
1.経営成績
売上高:59億8990万円(前年同期比:△15.7%)
経常利益:△2億5437万6000円(前年同期:1億2881万5000円の経常利益)
当期純利益:△5億3822万8000円(前年同期:2279万9000円の当期純利益)
・映像制作事業
売上高:39億8576万円(前年同期比:△18.5%)
営業利益:△1億2539万2000円(前年同期:3億0132万2000円の営業利益)
☆劇場用アニメーション5タイトル
「ホッタラケの島 -遥と魔法の鏡-」「テイルズ オブヴェスペリア ~ The First Strike ~」「東のエデン 劇場版Ⅰ・Ⅱ」
「ブレイク ブレイド」「文学少女」
☆テレビアニメーション4タイトル
「君に届け」「獣の奏者エリン」「Pandora Hearts」「れでぃ×ばと!」
☆ビデオ用アニメ(OVA)5タイトル
「xxxHOLiC 籠」「テニスの王子様 OVA ANOTHER STORY」等
☆その他ゲーム・CM用アニメーション等
※映像制作事業で3Qで触れられていた「劇場版ヤマト復活篇」がなくなっています
→平成22年5月期 第3四半期決算短信(IGポート:PDF)
・特別損失の発生及び業績予想の修正に関するお知らせ(IGポート:PDF)で書かれていた
>当社の子会社である株式会社ジーベックが、
>制作の一部を受注いたしました劇場用アニメーション作品の制作費の一部146 百万円の売掛債権が、
>再三にわたる督促にも係わらず、発注元より支払いがなされておりません。
>そのため、発注元の状況等を検討の結果、制作費146 百万円につき貸倒引当金を計上する見込みであります。
問題のあった作品は「劇場版ヤマト復活篇」ということでよろしいですね?
・出版事業
売上高:13億7634万4000円(前年同期比:△4.8&)
営業利益:8306万9000円(前年同期比:△46.6%)
コミック誌 24点発行、コミックス108点刊行の企画、製造、販売
コミック誌:月刊コミックブレイド12点、月刊コミックブレイドアヴァルス12点
コミックス(単行本):「flat」、「あまんちゅ!」等。新刊は限定版6点を含む108点を刊行
・版権事業
売上高:5億5400万4000円(前年同期比:△20.5%)
営業利益:1億0758万7000円(前年同期比:+180.0%)
作品へ出資することによる二次利用から生じる収益分配
「攻殻機動隊S.A.C.シリーズ」「東のエデン」「戦国BASARA」「ToLOVEるシリーズ」「テニスの王子様シリーズ」等
の二次利用による収益分配を計上
・その他事業
売上高:7379万1000円(前年同期比:△4.6%)
営業利益:590万8000円(前年同期:営業利益:△770万2000円)
雑誌のイラストやキャラクターの商品化等
2.次期の見通し
売上高:51億2700万円、経常利益4600万円、当期純利益500万円
(事業別売上高)映像制作事業:33億6500万円、出版事業12億9600万円、版権事業4億0500万円
映像制作事業:
本年7月よりテレビ放送開始の「戦国BASARA弐」
劇場作品である「ブレイク ブレイド第三章~第六章」などを制作していく予定
出版事業:
従来からの雑誌・単行本の発売を実施していく他、
ネットコミック誌であります「EDEN」発のコミック単行本を8月より刊行していく予定
版権事業:
テレビシリーズ「戦国BASARA」「東のエデン」、ビデオ用「To LOVEる」等の版権収入を見込む
当社グループ独自の商品化や近年発達しつつあるスマートフォン等のモバイルコンテンツ市場へも、
ライセンスのみならず自社開発コンテンツの投入を開始しております。
さらに、大きな収益が見込めるソーシャルゲーム等の開発も実施していく予定。
3.中期経営計画の策定に関するお知らせから
平成22年5月期 (実績) | 平成23年5月期 (予想) | 平成24年5月期 (予想) | 平成25年5月期 (予想) | |
売上高 | 59億8900万円 | 51億2700万円 | 57億8500万円 | 63億8900万円 |
経常利益 | △2億5400万円 | 4600万円 | 5300万円 | 1億4200万円 |
当期純利益 | △5億3800万円 | 500万円 | 3700万円 | 1億2700万円 |
平成22年5月期 (実績) | 平成23年5月期 (予想) | 平成24年5月期 (予想) | 平成25年5月期 (予想) | |
映像制作事業 | 39億8500万円 | 33億6500万円 | 40億8600万円 | 46億2000万円 |
出版事業 | 13億7600万円 | 12億9600万円 | 12億9600万円 | 12億9600万円 |
版権事業 | 5億5400万円 | 4億0500円 | 3億0900万円 | 3億4900万円 |
その他事業 | 7300万円 | 6000万円 | 9400万円 | 1億2400万円 |
[映像制作事業]
効率的なアニメ制作体制とするために点在する拠点を集約し、経費削減を図ります。
また、コスト・スケジュール管理を徹底し、稼働率の向上と収益確保に取り組んでまいります。
平成25 年5月期の売上高回復に向けて、大型劇場作品受注のための企画を開始しております。
[出版事業]
従来の雑誌媒体だけではなく、ネットコミックの展開も積極的に行ってまいります。
平成22 年8月には、当社グループが運営するネットコミック誌「EDEN」から、
初のコミック単行本を刊行していく予定であります。
[版権事業]
これまでアニメーションビジネスの主流であったDVDから、
伸長しつつあるデジタルコンテンツ部門へのライセンスを強化してまいります。
また、自社でのコンテンツハンドリングを行い、収益の確保を目指すべく権利窓口の獲得も進めてまいります。
[その他事業]
当社の企画作品における独自商品の展開を推進するほか、
デジタルコンテンツの自社提供やソーシャルゲームアプリの自社開発も進めていく予定です。
<勝手なヒトコト>
まずは平成22年5月期から。かなりひどい成績となってしまいました。
ヤマトのお金(としておきます)がいくらか回収できる見込みはあるんでしょうか。
回収できれば特別利益の可能性も出てきますけどねぇ。
そしてIGだけではなく他に関わっていた会社も同じように損害を受けている?
本業の映像制作事業が利益から損失になっていてこれが元の水準に戻らないと無理ですねぇ。
劇場用タイトルは微妙なものが多く。ホッタラケもテイルズも文学少女も見に行きました。
確かに出来はいいとは思うんですけど、固定ユーザから広がる感じはしなかったですねぇ。
それは作っているテレビアニメ作品にも言えるか・・・。
出版事業は利益こそ半減してますけど営業利益確保。まさかマッグガーデンがIGを支えるとは。
版権事業はBASARA好調効果?
次に今期である平成23年5月期について。
保守的な予想をしてくるIGのはずなんですが、平成22年5月期については予想値より悪いので今期予想は微妙です。
1年間働いて純利益500万円予想は投資家失望でしょう。赤字にはしないということならいいんですけど。
BASARA2と続編が決まったTo Loveるで安定的に稼げるといいですね。
そして独自開発の商品、スマートフォン向けの自社開発コンテンツ、ソーシャルゲームへの参入はどうなんでしょう・・・
出版事業とかと絡めるのかなぁ。あまりいい予想は出来ない感じが。
最後に中期経営計画について。
アニメーション業界の3年後は分かってるとは思えないですけどまぁこういう計画たてるしかないよねwって感じで。
3年計画通りやっても前期の赤字はカバーできないよ!っていうのはよくわかりました・・・。
3Dとかあるとはいえ、アニメの映像制作事業が再来年には回復してますかね?景気回復してますかね?どーなん・・・。
>平成25年5月期の売上高回復に向けて、大型劇場作品受注のための企画を開始
となってるから映像制作事業は増えていくってことでいいのかな。
受注ってことは攻殻機動隊を作るって感じではないのか。
版権事業を強化するって言うわりには数字が落ちていってるんだけどそれはどうなの・・・。
結果が出ていないからかすごい微妙な予想に見えますが後は作品に恵まれるしかなくIGポートの港は大変そうです。
<関連サイト>
・IGポート通期赤字に 中期経営でデジタル分野拡大目指す(アニメ!アニメ!)
・平成22年5月期 第3四半期決算短信 IGポート(3791)(Air-be blog)
・平成22年5月期 第2四半期決算短信 IGポート(3791)【2010/02/15 Update】(Air-be blog)
・平成22年5月期 第1四半期決算短信 IGポート(3791)(Air-be blog)
・平成21年5月期 決算短信 IGポート(3791)(Air-be blog)
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