マーベラス(7844)2022年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)


2021/11/02 Update

四半期報告書-第25期第2四半期(2021年7月1日-2021年9月30日)(マーベラス:PDF)

 

2021/10/31 Post

2022年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(マーベラス:PDF)

2022年3月期 第2四半期 決算説明資料(マーベラス:PDF)

2022年3月期 第2四半期 決算説明動画(マーベラス:映像+音出ます)

2022年3月期 第2四半期 決算説明動画 説明概要(マーベラス:PDF)

FACTBOOK(2022年3月期 第2四半期)(マーベラス:PDF)

 

<Summary>

・オンライン/音楽・映像は減益だが、コンシューマは大幅増益で全体は大幅増益。

・今回発表した通期予想は売上高:240億円、営業・経常利益:40億円(前期比:-9.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益:27.6億円(前期比:-15.5%)。減収減益予想。

・デルファイサウンドの売却で株式売却益1000万円。

・テンセントから調達した49億円の資金用途について発表(マーベラス:PDF P19~20)

2022年~2024年にかけて新規IP、既存IPなどに使用。

その他にもコンシューマ・アニメに45億円以上を投資。こちらは2024年に発売・放送目処。

 

 

■全社:増収増益

・コンシューマ事業は、海外展開の『ポケモンガオーレ』が影響を受けたが、国内はゲームソフトが堅調に、アミューズメントは好調に推移し増収増益。

・オンライン事業は、経年に加えオンライン市場における競争環境の激化により売上が減少し減収減益。

・音楽映像事業は、ステージ制作部門は依然として厳しい状況で、『刀剣乱舞』の売上計上があり、前年同期比で増収だが減益。

 

■オンライン:減収減益

・『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』、『ブラウザ三国志』といった長期運営タイトルにおいて、コラボ施策や周年イベントを実施したが、経年に加えオンライン市場における競争環境の激化により売上が減少

・スマートフォン向けゲームアプリ『一騎当千エクストラバースト』につきましては、App Store・Google Play・DMM GAMES版に加え、新たに Marvelous Apps版を9月に配信開始

(Marvelous Apps版とは・・・ Android版のみのエッチ強化版らしいです)

 

■コンシューマ:増収増益

・本年5月に発売した「ルーンファクトリー」シリーズの最新作『ルーンファクトリー5』や、前期に発売した『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』が堅調に推移

・『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』は、2021年9月16日よりSteam版を発売し、全世界累計出荷本数が100万本を突破

・「ノーモア★ヒーローズ」シリーズ最新作となる『No More Heroes 3』を、Nintendo Switch向けに2021年8月27日に発売

・新型コロナウイルスの影響を受けつつも、主力であるキッズアミューズメントマシン『ポケモンメザスタ』において、2021年9月16日より稼動を開始した「スーパータッグ2弾」が好調に推移

・海外展開中の『ポケモンガオーレ』は、感染拡大地域における一部営業自粛や営業制限といった影響を受けた

 

■音楽映像:増収減益

・TVアニメ『トロピカル~ジュ!プリキュア』、『映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』、TVアニメ『遊☆戯☆王SEVENS』等のパッケージ商品化を行った

・「ミュージカル『テニスの王子様』」、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」、「舞台『モブサイコ100』」といったシリーズ作の公演を実施したが、長期に渡った緊急事態宣言によるイベント人数規制や公演中止などが影響し、依然として厳しい状況が続いた

・2021年1月~6月に公演を実施した「舞台『刀剣乱舞』」の売上計上があり、前年同期比で増収だが、大幅な減益

 

<連結経営成績>(累計)

 

売上高

%

営業利益

%

経常利益

%

四半期純利益

%

2019 Q4

26,777

+5.9

4,706

△8.6

4,791

△6.2

3,351

△4.6

                 
2020 Q1

4,518

△28.2

662

+1.8

618

△11.6

343

△22.0

2020 Q2

10,836

△18.6

1,264

△54.3

1,247

△56.5

743

△61.7

2020 Q3

18,546

△8.2

2,111

△49.9

2,135

△50.2

1,336

△53.0

2020 Q4

25,365

△5.3

2,449

△48.0

2,502

△47.8

1,797

△46.4

                 
2021 Q1

4,668

+3.3

890

+34.4

891

+44.1

593

+72.8

2021 Q2

9,419

△13.1

1,699

+34.4

1,678

+34.5

1,160

+56.0

2021 Q3

17,292

△6.8

3,340

+58.2

2,286

+53.9

2,344

+75.4

2021 Q4

25,520

+0.6

4,414

+80.2

4,558

+82.2

3,265

+81.6

                 
2022 Q1

6,473

+38.6

1,464

+64.6

1,474

+65.5

1,074

+81.1

2022 Q2

12,838

+36.3

2,900

+70.7

2,984

77.7

2,079

+79.2

2022 Q4
(予想)

24,000

△6.0

4,000

△9.4

4,000

△12.3

2,760

△15.5

単位:「百万円」、△はマイナス、%は前年同期との比較、各Qのリンクは各決算へのリンク(Air-be blog内)

 

<画像Ver.>

marv22q2

 

各セグメントの数字は決算説明資料Fact Sheet決算短信に乗ってる数字で紹介します。クリックで拡大します。

marv22q2_2 marv22q2_3

marv22q2_4

marv22q2_5 

収益認識関係:数字は累計(単位:百万円)

  1Q
(4/1~6/30)
2Q
(4/1~9/30)
3Q 4Q
オンラインゲーム関連

1,447

2,954

   
コンシューマゲーム関連

3,051

5,168

   
アミューズメントゲーム関連

1,225

2,830

   
音楽・映像コンテンツ関連

337

644

   
舞台公演関連関連

410

1,240

   

 

決算説明資料から 各事業 2022年3月期 3Q以降の取り組み+テンセントとの資本業務提携資金用途

(P9、P11、P13、P18~P20)

 

<オンライン事業>

・新作ゲームアプリ『千銃士:Rhodoknight』は、10/12よりApp Store・Google Playでの事前登録受付を開始、近日サービス開始予定

・ 既存タイトルはコラボ施策・周年イベント等で売上確保に努める
 
<コンシューマ事業>

・ポーランドの開発会社EXOR Studiosが開発した『リフトブレイカー』をPS5®向けに10月発売

・2019年発売の『牧場物語 再会のミネラルタウン』を新たにPS4®・XBOX向けに発売

・シリーズ最新作『ルーンファクトリー5』の北米・欧州版を2022年3月に発売予定

・アミューズメントの『ポケモンメザスタ』は「スーパータッグ3弾」を11月稼動開始予定

 

<音楽映像>

・音楽映像は劇場版プリキュア最新作が10月公開、新作TVアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』が10月放送開始

舞台公演は既存シリーズや新作タイトル公演を複数準備。緊急事態宣言解除に伴う観客動員率回復に期待
 
 marv22q2_6

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<選挙に行こう!なbelieveがこう見る>

タカラトミーが『ポケモンメザスタ』好調やで! と1日前に言っていたり、

コンスタントに毎Qごとにコンシューマゲームの続編タイトルが出ていたので、

まぁそんなに心配することはないんじゃないかなと思っていたけれどそんな感じでしたね。

 

コンシューマの3Q以降の球は今のところ微妙な感じではありますが、

そこはブログを記載している10月末現在くらいの感染者なら、舞台の方が盛り返してくる気もしますし

通期達成もそんなに難しくないんじゃないかなと思います。

 

期待も心配もしていた『No More Heroes 3』は、とても面白くシリーズ最終作(とりあえずは)

としてうまく終わったのではないかなぁと思います。

数字や作品の記述を見る限りは、売上的には想定通りくらいか微妙という評価なのかな。

開発のGHMはガンホーからネットイース傘下ですか。

図らずも似たような道を選択している気もするので(マーベラスは株式の20%ですけども)

また交差する道が来るとよいですね。

 

デルファイサウンドの売却グループシンクの子会社化(これは3Qの出来事)は少し驚きましたが

(デルファイサウンドはマーベラスが資金的にピンチな時にAQインタラクティブに売って凌いだりもしてたので)

将来に向けての布石ということで。

マーベラスに関してはわりとうまいというか固いM&Aをするのであまり心配はしていないのですが。

 

マーベラスにしては珍しくテンセントから得た資金の使いみちを

具体的に示していて3年後まで予定が出るのは「おっ!」と思いましたね。

 

「テンセントとも協議を重ね」ということなので、これは中国でも出すのかそのあたりはどうなんだろう。

ジャンル:シミュレーションは「牧場」なのか似たような感じなのかわからないですねぇ・・・。

でも新規IPだしなぁ。

投資額も余裕で5億とか10億レベルでそんなに外したものは出せないんじゃかなぁとも思いつつ、

1本ごとの投資額かなり大きいですね。

 

計画中のタイトルも含め、かなりコンシューマに軸が移っていく感じなのか書いてないだけなのか。

「そのほか、アミューズメントや舞台公演についても、コロナ収束からのV字回復を狙った投資を検討するなど」

という発言もありますが。

 

現在は各部門がバラバラな気がするので、自社IPでゲームもアニメも舞台も!というのが理想ですけどね。

幕末Rockみたいな感じは理想ではあった。あのような形でもっと大きく展開できたら

もっとグループとして一体感が出そうですけどね。ここはバンナムなどが先を行ってる感じ。

 

同日には KADOKAWAも300億円をテンセントから出資 を受けていたり

(こちらは6.86%。直近の高値で株式割当と規模感は羨ましいなぁと思ってしまいました)

日本コンテンツの魅力はあるわけだけど、

この分野でも中国に飲み込まれるのか、中国側が焦っているのかどうなんでしょう。

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